薬の吸収と排出の男女差。「抗がん剤と筋肉量」

女性は男性に比べて薬が体内に長く残りやすい性質があります。

それは、小腸で薬が吸収される時間と、腎臓でろ過されて体外に排出される時間が男性よりも女性の方が遅いためです。

効きが悪いからと、多く薬を飲むと時間が経ってから強く作用し、分解と排出に長い時間と強い負荷がかかるので危険です。当たり前ですが、特に女性は薬の用法容量は絶対に順守しなくてはなりません。

そして抗癌剤の副作用も女性の方が強く受けやすい傾向にあります。

その理由の一つに筋肉量があります。抗癌剤は主に筋肉に取り込まれて有効性分となり作用を発揮するため、筋肉量が少ないと抗癌剤を取り込みきれず余剰分が副作用を起こしてしまうのです。

抗がん剤の使用不使用、癌の罹患の有無に関わらず日頃から筋肉を鍛えておくことを男女ともにおすすめします。