癌検診のメリット、デメリット。脱欧米食。

健診の受診率は意外と低い⁉

厚生労働省が検査を推奨している癌は以下の5つです。
胃 肺 大腸 乳 子宮頸部

2022年度、癌検診受診率はどれも約50%くらいです。
※国民生活基礎調査より。

なぜ少ないのか?
これは「自分は大丈夫だろう」という過信が多いのではと考えられます。
ライフステージに合わせて検診は、受けておいた方がよいでしょう。

癌検診のメリット。

①早期発見で軽い治療。
②死亡率の低下。
③癌以外も前段階の病変で発見治療できる。
万が一、発見が遅れて転移した状態で見つかると心理的、金銭的、時間的余裕がなくなります。
そして、治療の選択肢が限られてしまいます。

海外のケース。

1980年頃、オーストラリア、アメリカ、イギリスは大腸癌の率が、10万人中20人くらいでした。
それが、検診を行うようになってから徐々に減少が見られています。
2010年には10万人中、10人程度にまで減少しています。
これらの国の検診受診率は70%以上です。
※Cancer over time IARC WHOより。

日本は…。

同じく1980年頃の日本の大腸癌罹患率は10万人中約10数人でした。
これは、上記の国々と合わせるとダントツで日本は少ないのです。
しかし、徐々にあがり出して2010年には上記の国々の中では日本が1番高くなっています。
その理由には、精密検査の受診率の低さと食の欧米化が関係していると考えられます。

癌検診のデメリット。

①過剰診断。
②偽陰性、偽陽性。
③放射線被曝。
④偶発的なトラブル。

過剰診断。

時として年齢や状態によって、治療が必要でない癌もあります。
手術や治療で無駄に身体を痛める可能性があるのです。

韓国の甲状腺がんの罹患率と死亡率のケースを紹介します。
一時期韓国では精密検査がブームになり、検査率がかなり増えましたが、死亡率には変化が見られませんでした。
それどころか、「癌の可能性」だけで甲状腺を切除してしまい、多くの方が後遺症で苦しんでいるのです。

偽陽性、偽陰性。

精密検査が必要と言われる率は1〜6%です。
それで本当に癌が見つかるのは、0.03〜0.33%です。
検査が陽性になっても実際は陽性ではない事が多いのです。
しかし、本当は癌なのに心配させまいと嘘を付いているも思う方もいます。
疑心暗鬼になり精神が病んでしまうケースもあるのです。

逆に、見落としなどで本当は陽性なのに、陰性と判断される場合もあります。
偽陰性の確立は20〜30%です。
癌の病変が小さすぎる、臓器の裏などは見つけにくいです。

放射線被曝。

胃のバリウム検査は、39m Gyの放射線を約2分半浴びます。
※厚生労働省より。
100m Gy以下の被曝ならばリスクは低いです。
しかし、妊婦の方などは控えた方がいいです。

偶発的なトラブル。

検査により組織を傷つけられたなどです。

検査のタイミング。

胃がん→50歳以降 年に2回。
肺がん→40歳以降 年に1回。
大腸癌→40歳以降 年に1回。
乳がん→40歳以降 年に2回。
子宮頸癌→20歳以降 2年に1回。

推奨年齢よりも若い年齢で受けるのは良くないです。
検査は国がメリットの方が大きいと判断した種類と、年齢、時期が設定されています。

脱、欧米食。

欧米諸国が日本食の真価に気付き取り入れる事で健康になりつつあるのに、日本は逆行しています。

おしゃれな硬いパン、焼きベーコンと卵、コーヒー、サラダ、オレンジジュース。

スーツ姿で背の高い椅子に腰かけ、英字新聞を読みながらこれらを食する。

イケてる朝の一番面でしょうか?

日本男児たるもの、朝は正座して白米に納豆、味噌汁、沢庵、焼き魚でいいんですよ(暴論)