てんかんの年齢別罹患割合
65歳以上44%
18〜64歳39%
18歳未満17%
高齢の方のてんかんは多いのです。
大部分が65歳以上でてんかんを発症しています。
てんかんとは
脳の神経細胞の異常な電気的活動によって繰り返し発作が起こる病気です。
会話をしたり、体を動かすときには脳の神経細胞が非常に綿密な活動を行います。
その電気活動のバランスが崩れる事で、急にたくさんの電気が流れてしまいエラーを起こすのがてんかん発作です。
この発作が慢性化したものをてんかんというのです。
全般発作
脳全体が一気に興奮して活動電位が流れる発作です。
子供は全般発作と焦点発作の半々です。
一度発作が起きると意識を失います。
焦点発作
脳の一部分から始まって広がる発作です。
高齢者のてんかんは9割が焦点発作です。
発作が起きると意識を失いますが、保たれる事もあります。
高齢者のてんかんの原因
脳梗塞、脳出血、脳や神経の変性疾患、脳腫瘍、外傷などです。
脳の活動電位バランスが老化することでも起きます。
高齢者てんかんの特徴
記憶の中枢や、意識を保持する中枢に過剰な電気的興奮が起こります。
・一点を見つめてボーっとする。
・呼びかけても返事がない。
・何をしていたか覚えていない。
・どこを見ているかわからない。
・意味のない動きを繰り返す。
・もうろうとして歩き回る。
・口をくちゃくちゃさせる。
などの特徴があります。
側頭葉
高齢者のてんかんは側頭葉で起きやすいです。
側頭葉は、感覚、言語、感情を司ります。
海馬も発作に巻き込まれると記憶障害が起きます。
記憶障害の変動
認知症は日毎に調子が違うという、比較的ゆっくりした変動です。
てんかんは3分、30分など変動が非常に大きく頻度が多いです。
特徴的な前兆
側頭葉で発作が起きる場合、デジャブ、吐き気、変な匂いなど前触れがあります。
朦朧とした状態での異常行動
発作が済んだ後も側頭葉の回復ができていないため、異常行動がでます。
病院
脳神経内科、脳神経外科、精神科などの専門医への受診が望ましいです。
検査
脳波検査
MRI
ビデオ脳波同時記録
治療
基本は、抗てんかん発作薬を用います。
毎日薬を飲むことで脳の過剰興奮を抑えててんかん発作を起こりにくくします。
これにより、9割の方が普通に生活できるようになっています。
慢性急性の症状には、鍼や刺絡が効果的な場合もあります。
お辛い方は神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へ。