夜間頻尿の種類とストレス。

夜、トイレのために1回以上起きる人は30代で約50%もいます。

高齢になるほど増える。

年齢が上がるほど、夜間の排尿回数と割合が増えていきます。
70代では男性のおよそ4割、女性が2割の人が2回以上の人が睡眠を中断してトイレに起きています。
※Symptoms in japan Result of the 2023 japan community hecth survey JaCS2023より

夜間頻尿には主に3つのタイプがあります。

①夜間の尿量が多いタイプ。

夜間尿量が1日尿量の33%を超えると夜間尿量が多いと判断されます。

起きてから寝るまでのの尿の回数はだいたい5回で、1回あたり250ml程度が正常です。
寝てから朝までの尿の回数と量がどれ位の割合なのかがポイントになります。
※1日の尿の回数は8回以上が頻尿です。

なぜ夜間の尿量が増えるのかと言うと、就寝前の飲酒やデザートの果物など生活に起因するものが多いです。

対策法

・排尿は水分を摂ってたから2〜3時間後に起こります。寝る前の2〜3時間前は何も飲まない事。
・カフェイン、アルコールも利尿作用があるので夕方以降は飲まない事。
・塩分を摂りすぎると血中塩分濃度を下げるため喉が渇きます。塩分を摂りすぎない事。
・余分な水分は浮腫になります。加齢と重力により夕方は足が浮腫みます。この水分が、寝てる時に足から心臓に移動して血液循環量が増える事で余分な水分が尿として排出されるのです。ストッキングを履くなど、夕方の浮腫みに気をつける事。
・病院で薬をもらう事。

②膀胱にあまり尿が溜められないタイプ。

昼も夜も頻尿で、1回あたりの尿量も50〜150ml程度と少ないのが特徴です。
このタイプの主な原因は「過活動膀胱」です。膀胱と尿道の協調した働きが乱れた状態で、少量の尿で膀胱が収縮して強い尿意を感じる病気です。
通常、膀胱は尿を200から300ml溜めることができますが、過活動膀胱の場合は100ml以下でも尿意を感じてしまうのです。

対策法

薬物療法の他に、尿を溜めるトレーニングが重要です。

③睡眠障害のタイプ。

尿の量と回数は正常でも、わずかな尿意で目が覚めてしまう、そもそも眠りが浅い状態の方がこれにあたります。
睡眠時無呼吸症候群などの病気が基礎疾患としてある事が考えられます。
しかし、このタイプは仕事が忙しかったり、気が抜けない、思い悩むことがあるなどストレスが起因している事が多いです。

対策法

基礎疾患の症状管理、薬物療法の他、ストレスを減らす事。

頻尿の方はセルフモニタリングを。

いずれの頻尿タイプにも共通する事は、尿日誌がお勧めです。
これは1日の尿の回数と、できれば尿量も記録しておくのです。

あとは特記事項などもあったら記載します。
数字な文字で見る事で、病態の把握や傾向と対策が見えてくると思います。