50代 男性 頚椎症による手の痺れと肩の痛みの症例です。
症状。
右の人差し指と親指に痺れがあり、右の肩が痛いという主訴です。
整形外科で頚椎症と診断されています。
頸椎と頸椎の間が狭くなってそれにより神経を圧迫している状態です。
場所としては、右の人差し指と親指の痺れですので、頸椎6番の神経根部です。
痺れは特に人差し指と親指の先と、親指の付け根付近の水かきのあたりです。
施術。
まずは血流促進を図るため、無血刺絡でC6頸椎椎間関節部とその横に痛圧刺激を加えます。
無血刺絡の痛圧刺激はピンポイントで血管を拡張させる効果があります。
神経根部周囲の血流促進により、発物質の除去、栄養や酸素を痛んだ細胞に行き渡らせる狙いの元に行いました。
次に、人差し指と親指の井穴と合谷穴に刺激を加えます。
最後に、前腕のC6デルマトーム支配領域に痛圧刺激を加えます。
すると、痺れは今のところないとおっしゃってました。
経過。
それからも定期的に施術させて頂きました。
施術後、痺れは楽になるが1~2日くらいで症状が戻るとの事。
しかし、週に1回の施術で2カ月経過あたりで、もう大分良くなったというお言葉を頂きました。
その後も、かなり無理をしない限り症状はあまり出ないそうです。
ピンポイントの痛圧刺激が治癒を促進⁉
通常、頚椎症で指に痺れや痛みが出ている状態だとなかなか症状は改善しません。
自然治癒する場合もありますが、リハビリを受けながら痺れと付き合っていくケースが多いです。
無血刺絡療法の創始者である長田先生が言うには、しびれなどの神経症状はまず3カ月を目安にするとの事。
三ヶ月、集中して痛圧刺激で血管を開かせて代謝を促す事で痛んだ神経外側の治癒を促進させるのが狙いです。
神経断裂など不可逆的な変性がなく、神経細胞が残っていれば改善する可能性が大いにあるとおっしゃってました。
痺れ治療。
現代の西洋医学において、痺れに対する治療法はビタミン剤と電気治療器しかないとされています。
ビタミン12、電気刺激、これらは僅かですが神経細胞の回復を促す効果があります。
それらに比べると、無血刺絡の痛圧刺激は神経症状改善効果が高いかもしれません。
なぜなら、上記二つの治療法ではなく無血刺絡により症状が緩和したからです。
痺れや痛みが慢性的にある方は是非、神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へお任せ下さい。
