東洋医学シリーズ/こんな時に使うツボ!~肥満編~

こんにちは。今日の東洋医学的ツボシリーズのテーマは『肥満』です。

最近は気候も秋らしくなってきましたね。秋と言えば『食欲の秋』食べ物が特に美味しい季節です。

美味しいものをお腹いっぱい食べたい…と思う半面、体形についても気になりますよね。今日のテーマはそんな時にも一役かいそうですよ。

今日は肥満について、今回もまた東洋医学的な考え方とツボを合わせて原因別にみていきましょう。

肥満の原因①

①先天的に脾や胃が活発。

食欲旺盛なために起こる肥満(食べ過ぎ)脂っぽい物や甘いものを好む。

単純性肥満に多く見られる。

特徴/上半身も下半身も共に肥満である・皮膚に張りがある・暑がりである・発汗がある・食欲旺盛である・お腹が張っている・便秘がちである

ツボ/合谷、内庭、曲池(胃腸の熱をとり、活発になっている胃腸の機能を抑制する)

脾兪、胃兪、中脘、天枢(胃腸に溜っているものを除去する)

水道、豊隆、陰陵泉(体内に溜った余分な湿気を追い出す)

 

肥満の原因②

②五臓の『脾』の機能が低下。

水分などの代謝がうまくいかず体内に貯留してしまうタイプの肥満(水太りタイプ)。

特徴/特に顔面部や首、お腹が著名に肥満である・皮膚に張りがない・寒がりである・顔色が良くない・動くと息切れや倦怠感がある・むくみがある

ツボ/脾兪、胃兪、足三里(五臓の『脾』や『胃』を元気にし、代謝を促進する)

腎兪、気海、関元(五臓の『腎』を元気にして体を温める)

三陰交、太谿、陰陵泉(体の中に溜った余分な水分代謝を促進する)

 

肥満の原因③

③加齢などの問題。

五臓の『腎』の機能がうまくいかず代謝が悪くなってしまうタイプの肥満。

特徴/お尻や太ももの肥満が顕著である・皮膚に張りがない・食欲は正常か少ないくらいである・動くと息切れがする・寒がりである・更年期前後にみられる

ツボ/脾兪、胃兪、足三里(五臓の『脾』や『胃』を元気にし、代謝を促進する)

腎兪、気海、関元(五臓の『腎』を元気にして体を温める)

三陰交、太谿、陰陵泉(体の中に溜った余分な水分代謝を促進する)

 

いかがでしたでしょうか。

同じ『太る』でも年齢や体質によってお肉が付きやすい場所があるように、その方のタイプによって使うツボも違ってくるのがお分かりいただけたでしょうか。

このツボシリーズの中でも頻繁に登場する『足三里』というツボは胃腸の機能の改善などにうってつけのツボですし、自分でも押しやすい場所にありますので是非試してみて下さい。