乳癌切除の際などやむを得ずリンパ節を除去するとリンパ液の流が悪くなって皮下に溜まり浮腫みやすくなります。これを「リンパ浮腫」といいます。治療した側の腕で重い物を持ったり、猫の引っ掻きなどで傷を付けたりしないように気を付けねばなりません。なぜならリンパ節郭清後は免疫力が落ちて感染症になりやすい状態にあり、負荷をかける事でリンパ液の流動がより阻害されて浮腫みがひどくなる恐れがあるからです。体重の増加もリンパ管が自重により圧迫されて流れが悪くなるので注意が必要です。
リンパ浮腫の場合は、エステサロンなどのいわゆる美容目的のリンパマッサージを受けてはいけません。リンパ節郭清後に病院で行う医療用のマッサージやリハビリがあります。
リンパ液は筋肉運動に準じて流れるという特徴があります。そのため、リンパ節郭清などを行ってなくて一般的にリンパ液の巡行を促すならばマッサージよりも、筋肉を動かした方が手っ取り早くてお金もかからず、一人でもできます。