69歳 男性 (主訴)50肩、頚椎症の施術。

主訴と症状。

病院で軽い頚椎症と、50肩と診断を受けた患者様です。椎症による痺れはあまりなく、その代わり頚の運動時痛がある状態でした。主に回旋動作が動かしずらく痛みがある状態でした。

痺れが少ないので運動時痛改善をメインに。

頚の回旋時痛は、首と肩の付け根の急所や腕の付け根、首、頭の側面の急所、耳周りの急所などを押えることによって症状が改善されることが多いです。

そのような箇所を緩め、指で押さえて急所に「ジーン」という響きを与えその状態であえて苦手な頚の回旋運動をして頂きます。

急所をしっかりとらえると、痛む動きが楽にできるようになる確率がかなり高いです。なので、しっかりと然るべき急所を押え、あえて苦手な動きをしていき「動かすと痛い」症状を改善させていきます。こちらの患者様は、週に2回の来院で、約一か月通っていただき大分頚の症状が改善されました。

首、肩、腕は連動している。

肩の症状は、首肩の関連する急所をほぐしたり、響かせたりすることによりそちらもだいぶ改善しました。

頚、肩、腕、背中、鎖骨などの前胸部はつながっているので、頚と肩両方が痛んでる場合にどちらか一つの症状が緩和すると、残りの症状も自然と楽になることが多いです。

50肩。

そもそも、50肩とは肩周辺に起きる原因不明の痛みの総称です。詳しく見ると首の症状に準拠している事も多いのです。そのため、今回は首周辺が緩むことで連動して肩の痛みも改善が見られたのだとおもいます。

50肩単体でみるならば、指、前腕、肩甲骨の裏、果ては背中や体幹のインナーマッスルなども関係していきます。

本当に辛い場合は、ブロック注射や、癒着した関節包を剥がす治療が必要いな場合もあるでしょう。これらは当然整形外科でなくては受ける事ができません。

他にも、50肩だと思ったら別の疾患だったという場合もあります。

腱板損傷、石灰沈着性腱炎、頚椎症などの鑑別の為にも一度整形外科を受診されてから鍼灸整骨院などの施術所に行かれると良いと思います。