21歳 女性 (主訴)脚の浮腫みとメドマー。夜職と地球のリズム。

主訴と症状。

夜遅い時間の仕事が多く飲食関係ということもあり、立ちっぱなしでいると脚がむくんで重だるくなるのが辛いという主訴です。仕事明けにいらしたこっともあり、脚の浮腫みが若干ある状態でした。

浮腫みについて。

脚の浮腫みは夕方以降に起きやすいです。理由は、副交感神経が優位になって血管が拡張するからです。下肢の血管が拡がった状態で立っていると、重力に逆らって血液を上に押し上げる力が弱くなり、血の巡りが悪くなる事で浮腫むのです。

歩いたり走ったりと、脚の筋肉を動かしていれば筋肉のポンプ作用で血流が良くなります。ですが、動きが少ないとより浮腫みやすくなるのです。

重だるさについて。

重だるさは血の巡りの悪さに付随して起こりやすいです。血流が悪くなると、血管壁から内因性発痛物質という痛みや重だるさを感じる物質が出てきて、局所に停滞します。それが軽い状態だと、重だるさ程度ですが、ひどくなると痛みに変わります。

施術方針と改善方法。

血の流れを良くする事が第一の治療方針であり、改善方法です。

マッサージ、下肢のストレッチ、メドマーを行いました。

それにより、下肢のむくみや重だるさはかなり解消されました。そして施術中は眠っていたので、疲れも多少なりとも取れて楽になったと仰っていました。

メドマーとは。

メドマーとは、エアーマッサージ器です。脚の付け根まで大きな靴下の様な袋を穿き、それが空気圧で締まる仕組みになっています。

下肢末梢から空気で圧迫を加える事で血液、老廃物、組織液などを上に押し上げるのです。

妊婦さんなど、入院中にベッドの上で受けたことがある方もいると思います。

これはとても気持ちがいいです。「マッサージ」と捉えると物足りないですが、「空気圧で押し上げている」と考えるとありがたさを感じます。

夜間仕事の大変さ。

夜の時間に働き、朝になって寝るという昼夜逆転の生活は大変です。慣れてしまえば楽だという方もいるかもしれません。ですが、元々の人間の生活リズムではありません。

本来は、地球のリズムに人間の体内リズムを同調させて、最後に社会生活のリズムを合わせるのがベストです。学校や仕事など、生きていく上で欠かせないコミュニティーや役割、責任、秩序などがあります。ですが、本来は地球のリズムが第一であり、それに人間が合わせに行かねばならないのです。

ですが現代は、地球のリズムなど目もくれず社会生活のリズムが最優先で、そこに皆が標準を合わせています。

夜の時間のお仕事は確かに大切です。それがあるから社会は動くし、周っているのは事実です。でしかし、ある程度の年齢になったら地球のリズムに同調させる生活習慣にシフトせねばならないでしょう。