降圧薬によるめまい。

めまい症状を訴える方、特に高齢の方は血圧を下げる降圧薬によるめまいに注意せねばならない。加齢とともに循環器の働きが落ちてきて自然と血圧は上がる。さらには、高塩分食など生活習慣によって高血圧が助長される事もおおいにある。そこで血圧を下げる高圧薬を服用して血圧をコントロールするわけだが飲み始めの初期は注意が必要となる。なぜなら、脳血流の自動調節機能が降圧治療にまだ適応できていない恐れがあるからだ。また、降圧薬を増量した時も最初は調節がうまくいかなくなる時がある。

この場合のめまいは非回転性の浮動感として認知される事が多い。

また、利尿薬によって内耳のリンパ液の電解質の組成に変化が生じてめまいを起こすこともある。降圧薬、利尿薬などの薬剤性めまいは、家での血圧測定が重要だ。主治医に相談した上で日に何度か血圧を測り、もしもその時に血圧が低い値である時の服用量や回数の調整を行う事が重要となる。もしも降圧薬を飲んでいて、めまいのような症状が気になる方は一度かかりつけの病院で相談してみるとよい。