危険なめまい。

眩暈は様々な原因で起こる。耳石が原因で起こる良性発作性頭位めまい症、抗てんかん薬など薬剤性のめまい、高血圧によるめまい、内耳にある前庭神経の炎症によるめまい、筋緊張性頭痛にゆらいするめまい、小さな脳梗塞によるまいなど。

その中で、危険なめまいは脳梗塞や脳出血によるめまいだ。めまいの他に激しい頭痛、手足のしびれなどがあると注意が必要。小脳、脳幹出血や梗塞、椎骨動脈、脳底動脈の循環不全を起こしている可能性もある。

ここで大切なのは、若くてもその様な状態になってしまう事もあるという事だ。いくら若年であっても、著明にフラフラしていなくても、薬など生活における何らかのリスクファクターがなくてもMRIなどで精密検査をすると小さな梗塞が小脳などにみられることもあるそうだ。

めまい症状の他に、脳神経麻痺の症状が合わせて出ていないかを診る事が重要となる。複視、構音障害、顔筋麻痺、嚥下障害、運動麻痺、感覚障害など。症状に応じて脳幹由来の症状、小脳由来の症状の大まかな判別も大切だ。