子供の頚の痛み。診るべきポイント。

整形外科で特に異常はないと言われたこと前提で、幼い子供が頚の痛みを訴えた場合どこを診るか。

・喉の痛みがないかを確認する。喉の痛みを首の痛みと捉えているしれない。

・熱はないか。風邪症状の他に何らかの炎症症状があるかもしれない。

・川崎病。リンパの腫れ、目の充血、唇の発赤、手足の腫れなどを診る。

・髄膜炎。頭痛はあるか、SLR、後部硬直など。

・首の亜脱臼。長く同じ姿勢をしているとまれに頸椎の椎間関節が亜脱臼することがある。

・寝違え。どの動きでどこが痛むかを診る。

・若年性特発性関節炎。16歳未満で6週間以上続く慢性の関節炎。いきなり高熱が出て下がるような症状、家族にリウマチや自己免疫疾患がいないかを診る。

上記のものは整形である程度除外されているものではあるが、一応注意深く診ても問題はないだろう。

基礎的な疾患を除外した上で考えると、小児の頚の痛みは頚肩を温めたり、擦って緩めたり、頭部後面、背面、下肢後面などの筋膜をストレッチなどでリリースする、どうしても痛いならテーピングをするとよいだろう。施術をする際はあまり強い刺激を加えてはいけない。

最近の小児の頚の痛みの原因の一つには勉強、習い事、スマホ、テレビの時間の長さが関係しているものもある。これとさらにコロナウイルスの蔓延による自粛の関係で、運動不足に陥りやすいというのも関係しているだろう。