足底筋膜炎に有効だった横アーチのストレッチ。

足底腱膜炎の場合は足底部やS2、L5の神経支配領域内の急所をとらえて施術することで楽になるケースは多い。そのようなことはせずとも、もちろん消炎鎮痛剤のみで楽になる人もいるだろう。だが、それらを行っても一向に症状が変化しない時はどうするか。そのような時は足の横アーチを見るのもひとつ。アーチが高すぎないか、逆に低すぎないかを見る。そして指の間、骨間筋のストレッチをかけて見る。足趾を扇状に広げてみてこの状態で痛む動きをしてみてもらうのだ。すると、ふくらはぎや後脛骨筋の筋硬結部位を押えていた時よりも楽だ、もしくは痛みを感じないとおっしゃって頂けることがある。

一見、痛いのは足の裏で、伸ばしているには表の筋のように見えるが、表面だけではなく奥の骨間筋と表の屈筋群は大いに関係している。

沢山歩いたり、立ちっぱなしだったりするとまずは足裏の割と表層の足底筋膜部に負担が掛かる。その後、足底筋膜部だけでは負担を背負いきれなくなると、下腿、下腿で負担を背負いきれなくなると大腿というように負担がより大きな筋肉へとかかっていく。その負担が骨間筋に掛かっていてもなんらおかしくはない。特に、重心の位置が割と前に寄りすぎている人も骨間筋部に日ごろから負担はかかりやすいだろう。

前脛骨筋などの下腿の屈筋群は裏と表で関係ないように思われるが、裏が収縮すれば表は伸びる。それが続くと、伸ばされっぱなしもいずれストレスとなり負担がかかる。そうなると逆に表側を緩めてあげないと裏が緩まなくなるという理屈だ。

足の裏が痛いとう方で色々な施術や治療を受けているけどもなかなか良くならないという方は一度足趾を扇状に広げるストレッチをしてみて欲しい。どの足趾の間を広げた時が一番痛みが楽かを見て見ると興味深い結果が出る可能性がある。