筋トレ、握力、病気、肥満、男性ホルモンについて。

ステロイドホルモンは脂溶性のホルモンでコレステロールから作られる。副腎皮質ホルモンと性ホルモンの二つがある。

副腎皮質ホルモン

①糖質コルチコイド 血糖値上昇、抗炎症、胃酸分泌促進

②電解質コルチコイド(アルドステロン)ナトリウムイオンの再吸収促進

③副腎アンドロジェン 末梢でエストロゲン、テストステロンになり性ホルモンとして作用。

性ホルモン

①アンドロジェン(テストステロン)精子形成、筋力骨密度増加、二次性徴発現

②エストラジオール(エストロゲン)卵胞発育、子宮内膜肥厚、膣上皮増殖

③プロゲステロン 妊娠の維持、乳腺の発達促進

男性ホルモンというとテストステロンの事を言う。近年男性の中性化が進んでいる事を皆様はご存じだろうか。2000年から16年でなんと25%も男性のテストステロン量が平均で減っているのだ。

ジェンダーサイエンス(1)「男X女 性差の真実」 – NHKスペシャル – NHK

テストステロン減少には肥満も関係している。BMIが高ければ高い程テストステロンがへるのだ。

脂肪組織にはアロマターゼという酵素がある。これにテストステロンが触れるとエストロゲン(女性ホルモン)になってしまうのだ。その他、赤ちゃんと接する時間が長ければ長い程テストステロンの量が減ることも分かっている。これに関してはテストステロンを失う代わりに脳の尾状核(愛着)、海馬(記憶)、上前頭回(自己認識)、小脳虫(運動)それぞれが活性化する。それにより愛情や強い保護の気持ちが高まり「親性」が高まると考えられている。

逆に、仕事で女性がたくさんの部下を従える大きな役職に就いたりすると女性ホルモンが減る事も分かっている。

そもそも人間が男性、女性になる分かれ目は受精卵が作られる時だ。女性はXX染色で男性はXY染色体。卵子がXで精子はXもいればYもいる。この時にXの精子が受精すればXXで女。Yの精子が受精すればXYで男となる。性ホルモンは胎児期と思春期にシャワーのように出て男なら男らしく、女なら女らしく形創る。

話は戻るが、失ったテストステロンを増やすにはどうすればいいか、それには筋トレが一番手っ取り早くお金もかからないし誰でもすぐ出来る。

最近ではリモートワークの普及に伴って運動不足の方も多いだろう。運動不足はテストステロン減少だけではなく様々な生活習慣病のリスクをあげてしまう。

例えば、アメリカのガン協会の研究によると、1日6時間以上座る人は3時間未満の人と比べて死亡リスクが19%高いらしい。デスクワークの人はなるべく暇を見つけて意識して動いといた方がいい。

他にも、カナダのマクマスター大学などは研究で、世界17カ国の男女14万人を対象に握力と病気の関係を4年に渡って調べた。その結果、握力が5㎏低下する毎に心臓と脳の病気などによる死亡リスクが16%増加することが分かった。すなわち握力は鍛えといたほうがいい。

運動に関してはこんな話もある。アメリカの社会心理学者エイミーカディ教授らによると、力強いパワーポーズを2分間することでホルモンバランスが改善されてストレスが解消し免疫力が上がるらしい。

話しをまとめると、ダンベルを使った筋トレがおすすめだ。5キロくらいがいいだろうか。これで30近く毎日筋トレするのだ。そうすれば握力も筋力も付く。できれば鏡の前で筋肉を見ながらトレーニングすることをお勧めする。そして筋肉がパンプアップしてきたら最後に必ず力を入れて鍛えた筋肉を浮き上がらせる。これがいわゆるパワーポーズとなる。

是非、最近太り気味な方や何かに行き詰まっているかたは筋トレをしてみて欲しい。