肩首背中のこり、冷えなどからくる筋緊張型頭痛。
デスクワークなどで頚肩背中の筋肉が硬くなってくると血の巡りが悪くなって、頭の後ろ当たりがずーーんと重く痛くなってきます。これを筋緊張型頭痛と言います。
施術方針は、頚肩背中の筋緊張緩和、頚肩後頭部周りの血管拡張です。
マッサージや無血刺絡、鍼も効果的です。眼球運動を行うと後頭下筋群という頚の奥の筋肉が硬くなり血の巡りが悪くなることがサーモグラフィで確認されています。筋肉を揉みほぐすマッサージや、神経血管自律神経に影響を与える無血刺絡他に、深部の筋肉にダイレクトで刺激を加える事が出来る鍼治療もおすすめです。マッサージ、無血刺絡で改善しない頭痛症状の時は鍼を行うことが多いです。
筋緊張型頭痛は寒冷刺激によって起こることもあります。慢性的な頭痛ではなく、寒冷による突発的な頭痛の場合は、マイクロ波を頚肩周辺に照射するだけで追い払える場合もあります。
片側の側頭部が痛む、片頭痛(血管拡張型頭痛)
気圧の変化やポリフェノールの取りすぎ、お酒の飲みすぎ、疲れなど何らかの因子が加わって側頭部の血管が拡張して周辺の神経に触れてズキンズキン痛い頭痛を片頭痛(血管拡張型頭痛)と言います。
気圧が下がると副交感神経が優位になって血管が拡張しやすくなります。ポリフェノールなど血管拡張作用のあるチョコやコーヒーなどの取りすぎもよくないです。お酒を飲むと血中アルコール濃度が高くなるのでそれを薄めるために血管内に水分を多く取り込むと血管が拡張します。
側頭部の知覚神経は三叉神経です。なので血管が膨らんで普段は当たる事のない三叉神経に心臓の拍動と同時に刺激を加えるのでズキンズキンと拍動性の痛みになるのです。
この場合の施術方針は、血管を収縮の方向へ持っていくことです。はちまきを撒く、冷やす、消炎鎮痛薬を飲むなど皆様されることでしょう。
それらもいいと思います。当院では無血刺絡を主に行います。痛圧刺激は自律神経に影響を与えて中庸に戻す働きがあると脳神経外科医の長田裕先生は仰います。頭やお顔、特に三叉神経のポイント、外頚動脈(側頭動脈が拡張して三叉神経を刺激しているので)などを刺激することで大幅に症状が改善するケースも多いです。
あとは、首の急所を指圧や鍼で響かせたりするのも効果的な場合が多いです。
ロキソニンやバファリンといった薬局で買える、ステロイドではない消炎鎮痛薬の事をエヌセイズと言いますがこれを飲むのも一つです。エヌセイズは炎症を引かせて痛みを抑えるのと同時に、血管を収縮させる副作用がありますので飲むと効くのは理にかなっています。しかし、慢性的な片頭痛の持ち主や、薬があまり効かない片頭痛の患者様は鍼や無血刺絡など別のアプローチが必要です。それでも治らない、ガンガンとても激しい頭痛で立てない歩けない、めまい、強い吐き気、視力障害、感覚障害、麻痺、ろれつが回らないなどの症状がある場合はすぐに救急に相談してください。
後頭部付近がピリピリ痛む、後頭神経痛。
交通事故などの大きな外力が首に加わった後、姿勢不良、首や頭の手術後などを契機に、頭の後ろ当たりがピリピリ痛む頭痛を後頭神経痛といいます。くしで髪をとかしたり風吹いたり、振り向いたりするだけでもピリピリ痛みます。
首の付け根あたりから後頭部にかけて伸びている後頭神経の支配領域で起こる痛みです。首の前後面の急所をほぐしたり、頭と首の骨の間やその周辺に無血刺絡を行ったり、温めたりすることで解消しやすくなります。
僕も今まで3度、姿勢不良が原因で後頭神経痛を発症していますが軽い物ならばほっとけば何日かで治ります。施術を行うことでより早く痛みを追い払えると思います。
しかし、後頭部や頚部の術後、交通事故後の後頭神経痛は施術しても長くかかるケースもあります。でも、温める、、無血刺絡、周辺の急所を手で押さえるなどそのうちの何かが抜群に効いて楽になるケースもありますので、様々な側面からアプローチをすることは大切です。
眼の奥がキリで突かれるようにとても痛い、群発性頭痛。
眼の奥がキリで突かれてるのかというくらいとても痛いと教科書には書かれています。片頭痛の一種とも考えられていて治療法は片頭痛のそれに準ずるとも書かれています。
当院でも何名か群発性頭痛の方がお見えになりました。
薬を飲んでも目薬をさしても全く効かない、MRIをとっても異常はない、単なる目の疲れと言われたなど。そのような状態で一番効果的だったのは鍼の響でした。
強い痛みや症状の場合は、あえてそれを上回る強い刺激が効果を出す場合があります。頚の付け根の急所に鍼で刺激をして響きを与える事で、本日当院に来た時よりも楽になったと、そこから定期的に施術をすることで群発頭痛の発作が起きる頻度が減った、起きても軽くなった、最近では全く起きなくなったという声を頂いています。その当時は無血刺絡の技術は持っていなかったので群発性頭痛に対して今は、鍼の響きの他に無血刺絡も効果が出る可能性がおおいにあるのではないかと考えています。
とても強い頭痛があって病院では異常なしと言われている方は是非一度当院へお越しください。
料金について。
一回6600円で初回のみ別途初診料1500円別途申し受けます。
※主訴が複数で施術手技や時間が増える場合、6600円~13200円の間で対応致します。