今回は足底筋膜炎と病院で診断を受けた、足裏の痛みを持つ方の症例です。
消炎鎮痛剤んの張り薬と飲み薬、電気治療、マッサージ、インソール、筋肉トレーニングなどを3ヶ月近く続けてもあまり効果はなかったという状態です。
痛む部位
痛む場所は足裏の踵近くの内側部でした。
足踏みをするだけでそこが痛むという状態です。
足裏の踵内側部はデルマトーム領域で言うとS2のラインです。
デルマトームと感覚神経
身体を動かしたり末梢の感覚を支配する神経は全て背骨から出ています。
その神経支配領域の事をデルマトームというのです。
足裏のかかと部分は第二仙骨孔から出てい入る神経が支配しています。
痛む局所へのアプローチが効果的でなければ、離れた所に症状改善の手がかりを見つける必要があります。
施術
S2の神経支配領域の中の急所を注意深く探っていきました。
すると、大腿内側、下腿内側に筋硬結部位を発見しました。
その部分を手で押さえた状態でもう一度足踏みをしてもらったところ、痛みがないとの事でした。なので、その部位を手技でほぐしてその日は施術を終了しました。
翌週になり症状をお伺いすると、痛みは大分楽になってきたが時間が経つとまだ半分ぐらい痛むとの事でした。
なので、今度は腰、大腿部、下腿部と見ていき、足踏みの際に手で押さえておくと楽なポイントに電気鍼を行いました。
特に大腿内側部が良く響いたようで、筋肉も電気刺激と連動して割と動きました。
その後はかなり楽になったようで痛みが出なくなったとの事でした。
木を見て森を見ずではいけない
いくら整形外科で診断を受けたとしても、薬が効かなかったとしても改善の余地がある可能性はあります。
足裏の痛みは長期戦になる場合もありますが、決して諦めてはいけません。
足裏周辺の激しい痛みの時は原則まずは整形外科の受診をお勧めします。
重篤な状態では無く全く症状が改善しないようなら、鍼や刺絡が効果的な場合もあります。
是非、神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へお越しください。
