神楽坂/鍼・整骨・刺絡(症例)咳する時に響く腰痛。

ぎっくり腰の時など、咳をすると腰に響くから怖いという経験をされた方は多いと思います。

今回のケースは、特に捻ったわけでもなくぎっくり腰に近い腰痛を起こしてしまった症例です。

症状

立ち仕事で慢性的に疲労がたまり筋肉が硬くなり発症したと思われます。

回旋時痛、前屈痛は筋肉を緩めたり急所に響かすなどの通常施術でかなり改善しました。

咳の衝撃

しかし、咳をした際にピキッと響くような腰の痛みがまだ残るという状態でした。

このような場合、深層筋が傷んでいて咳の衝撃が響いている可能性が高いです。

それか、浅層組織の損傷が強い状態も考えられます。

深部に刺激を与えるには

深部の筋肉に刺激を加える方法は、指圧、鍼など様々ありますが、今回は等尺性収縮法を選択しました。

等尺性収縮とは、筋肉の尺を変えずに力を入れるというものです。

筋トレやリハビリに使われる運動法の一つです。

これを臨床の現場に僕独自の理論で落とし込んだテクニックを「俺式全等尺性収縮法」と言って当院で使っています。

等尺性収縮は、一番効率的に筋肉に負荷をかけるのに適しています。

つまり筋肉トレーニングに向いています

等尺性収縮法

痛む筋肉は動かさず、深部の筋肉を活性化するため運動時痛が出ない事が最大の利点です。

鍼でも届きにくい深部の筋肉に患者様自身に力を入れてもらって血流促進、筋緊張緩和、深部筋肉の温度上昇などが狙いです。

ただし、等尺性収縮を行うことで痛みが出る場合は行いません。

「然るべき筋肉に」「等尺性収縮」を加えるという事から、「俺式然等尺性収縮」と名付けました(笑)

お腹と腰の奥

さて施術としては、お腹側からしか触れない腰に関与する筋肉にアプローチします。

その筋の硬結部を僕が手で押えた状態で、息患者様に息を吸ってお腹に力を入れて頂きます。

そして息を吐くと共にお腹を引っ込め、また息を吸ってお腹を膨らませて力を入れる。

これを繰り返して、もう一度咳払いをして頂いたところ、「痛くない」と、「ピキッという痛みがこない」と仰って頂きました。

等尺性収縮は家でもできる

一度にすべての症状を取り切って、もうその症状が出ないところまで持っていける場合もあります。

ですが、咳をした際に腰に響くような腰痛の場合は、自宅でのセルフメンテナンスが重要です。

然るべき筋肉に力を入れて緩めたり鍛えたりするのは、コツさえつかめば家でもどこでも出来ます。

毎日疲れる前後で俺式然等尺性収縮法を行う事で、守りながら戦う事が出来ます。

すなわち、身体を鍛えつつほぐして治す。そしてそれが再発防止に繋がるので3つも利点があるのです。

慢性急性の動かすと痛い運動時痛、腰痛には鍼や刺絡が効果的な場合もあります。

お辛い方は神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へ。