神楽坂/鍼・整骨・刺絡(症例)仙腸関節痛。

50代女性 仙腸関節痛の症例です。

腰の前後屈の際に仙腸関節部の痛みがあるという症状です。

仙腸関節痛が出やすい方

仙腸関節とは腰骨の下の付け根部分、骨盤の骨である腸骨と仙骨の結合部分の関節の事です。

出産前後の妊婦さんは、女性ホルモンが仙腸関節と靭帯を緩めるよう働きかけます。

それにより、緩んだ状態の仙腸関節部に加重がかかると痛みやすくなるのです。

その他、普段の座り姿勢、スポーツなどで腰に負担が掛かった際に筋肉ではなく関節に負荷がかかる身体の使い方をしていると仙腸関節痛を起こしやすいです。

骨はほぐせない

仙腸関節部はごつごつとした骨です。

なのでマッサージするような箇所ではありません。

押す方も押される方も痛いだけです。
仙骨には、仙骨孔といって左右に4つずつ穴があります。

その下には脊髄の下部である馬尾神経があります。

鍼治療では、その仙骨孔に鍼を刺し入れ馬尾神経に心地よく響かせることもできます。

少しだけ動く半関節


仙腸関節は、一応関節という名前が付いていますがほとんど動かすことができません。
腰の下にある仙腸関節部に負担が掛かると、仙骨が斜め下方向に落ち込み骨盤が歪みでやすいです。

なので、下がった仙骨を斜め上方向に押し上げると症状が緩和するという仙腸関節の調整法もあります。

仙腸関節に対するアプローチ

上記の通り、仙腸関節部は骨であり、マッサージはできません。

では、無血刺絡の痛圧刺激で仙腸関節周辺の血流を良くしてみてはどうかと考えました。

施術

痛む仙腸関節部と、正中仙骨稜という仙骨の真ん中、その横仙骨孔部、あとL4、5当たりの腰部も刺激を加えました。
患者様は強く刺激を感じると同時に、くすぐったいとおっしゃっておりました。
全体的に赤くなるフレアー現象確認後、施術を止めてもう一度痛む前後屈の動きをしてもらいました。
すると、先程よりもかなり動きが良くなりました。

痛みは、最初の痛み不快感が10だとすると施術後は、1か2くらいとおっしゃってました。
 
無血刺絡の痛圧刺激が仙腸関節周囲の血流を良くし、さらには仙骨孔から出ている神経の鎮静がなされた事で症状が軽減したものと思われます。

仙腸関節へのアプローチ法の一つとして、無血刺絡は効果的であると僕は思います。

慢性急性の症状には、鍼や刺絡が効果的な場合もあります。

お辛い方は神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へ。