神楽坂/鍼・整骨・刺絡(症例)臀部の打撲。

今回は尻餅を着いて転んでしまい、座骨付近を強く打ちつけてしまった打撲の症例です。

症状

座り、立ち上がり、仰向けでの腹筋運動などで臀部及び腰回りに痛みが走るという症状です。
しかし、打撲ではあるけれども圧痛は著明ではなく、いまいち何処を強く打ち付けたのか分かりにくい状態でした。

施術

打撲の後療法として、患部の冷却、電気治療、できるならば患部の固定などがあります。それでもいいのですが、明らかな腫れや熱感がないので冷さず、痛む所など気になる部分周辺に無血刺絡を行いました。
無血刺絡後に電気治療気をかけてその日は終了しました。
2日後の来院時、立ち上がりと座り込み動作は痛くないけれど、腹筋動作でまだ痛いとのことでした。
また同部位に電気と無血刺絡を行いました。
その2日後に入らした時は、痛みや不具合などは3くらいに下がっていました。
まだ腹筋動作で多少響く感じがするとは仰っていました。

ですがこれは、転んだ際に瞬間的に力がかかり関連筋の一部が筋肉痛のような状態になっているかもしれないという仮説の元に、もう少し様子を見ることにしました。

無血刺絡は治癒を早める?

急性の打撲の場合、症状が改善してくるまで1、2週間かかるケースも多いです。

そこで無血刺絡を行うと、回復を早めて打撲による痛い動きを早期に改善させる効果があるなと実感しました。

痛圧刺激で血管を開かせ、発痛物質を除去すると共に、痛んだ細胞の代謝を促す事が治癒を促進させたのではないかと考えています。

無血刺絡の創始者である医師の長田先生は、自身が起こした肘頭骨折時の激痛を無血刺絡のみで痛緩和した経験があると言います。

本来は受傷後即入院、即手術が望ましいという状態の中、約一週間後に入院しています。

その間、無血刺絡のみで骨折の痛みを抑えていたのです。

…まあこれは全てのリスクを承知している医師でないとできない極端な話ですが、ここで言いたいのは急性期の怪我の痛みにも痛圧刺激による血管と神経への介入は効果的であるという事です。

急性、慢性痛に鍼や刺絡は効果的です。

お辛い方は神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へお越し下さい。