今回は、念仏の鉄の交通事故治療についてです。
江戸時代の柔道整復師と交通事故
鉄は、江戸時代の骨接ぎ師であり、現代における柔道整復師という形になります。
必殺仕置人のある話で、仲間の半次が荷車に轢かれて負傷します。
要は交通事故に遭うわけですね。
普通は、車に乗ってて後ろから突っ込まれて頚が鞭のようにしなってむち打ちを発生するわけですが、どうゆう機序かはわかりませんが轢かれた半次を一目見て鉄はむち打ちだと判断して治療に取り掛かります。
そのやり方が、身体を揺らしたり持ち上げたりとひどいもんなのです(笑)
挙句の果てには、新しい治療法を編み出したとか言ってハンマーで頭を叩こうとするのです!
結局横やりが入ってハンマーでたたかれずに済むので半次は命拾いをするわけですが….。
むち打ちは安静固定
まあ、このシーンはいわばコメディのシーンですが超空気を読まず真面目な話をすると、交通事故やむち打ちのときの治療方針は基本的に安静固定が第一です。
痛めた所を動かさないようにして、固定するのです。症状が強ければ強い程、しっかりと固定せねばなりません。
強い痛みがある時に、たくさん動かしたりわざと痛む事をしたりするのは絶対に悪化します。
※痛圧刺激を用いる無血刺絡は別理論です。
とても痛いのに強いマッサージや、ボキボキ鳴らす整体とかはやってはいけません。
まあしかし、江戸時代のむち打ち治療はどのようなものだったのかは少し気になります。
もしかするとすごいノウハウがあったのかもしれませんね。
…でもたぶんそんな事はないとは思います。
現代になればなるほど、様々な検証がなされ解明されてきてますので絶対に現代の治療、施術の方が理にかなっていて効率がいいはずです。
鉄の手技
鉄はあらゆる関節を知り尽くしています。
たぶん、人体のほぼすべての関節を外す事ができるのだと思います。
※もちろんフィクションでの考察です。
通常は、関節が外れると関節を包んでいる関節包という膜や靭帯を負傷します。
そのリカバリーと固定に数週間以上を要します。
もしも、関節包と靭帯を損傷させずに脱臼させれらる技術を鉄が持っているならば、それは相当凄いと思います。
※くどいですがもちろんフィクションでの考察です。
組織を傷めず、わざと脱臼させて緩ませてから戻すという新たな施術法が生まれるかもしれませんね。
それが出来れば、非可塑的な変形性関節症などの疾患に対して良いアプローチが出来そうですね。
念仏の鉄…惜しい男を亡くしました(笑)
