今回は、へバーデン結節による痛みの症状です。
指の変形性関節症。
へバーデン結節とは、加齢による指のDIP関節(第一関節)の変形性の関節症です。
PIP関節(第二関節)だと、ブシャール結節と言います。
左右同じ指のPIP関節で痛みが出たり、関節が赤く腫れていたらリウマチの可能性もあります。
リウマチと変形性関節症の違いは、変形か破壊かです。
変形性関節症ならば骨の変形ですが、リウマチは自己免疫による骨破壊による痛みや変形が起こりるのです。
関節の症状と無血刺絡。
無血刺絡療法は、チクっとする痛圧刺激を用いて血管を拡張させることができる施術法です。
無血刺絡のマニュアルでは、患部とその繋がり、そしてその部位の支配領域の大元を刺激します。しかし、今回は患部周辺の刺激のみで一発で曲げ伸ばしの痛みが緩和しました。
これで緩和したという事は、変形している関節部は慢性的に血流が悪くなっていたという事です。
血流が悪くなると痛みの物質が滞りやすくなるのです。
無血刺絡は腱鞘炎にも効果的。
当院では、ばね指、腱鞘炎など指の痛みをお持ちの方も多くいらっしゃいます。
それらに対しても無血刺絡は非常に高い効果を挙げています。
以前、弓道を定期的にやられる患者様で指が痛むという方が、お灸(糸状灸)を受けたら一発で楽になったと仰ってました。
糸状灸とは、糸のように細くちねったもぐさを全部燃焼させる灸法の事です。
この場合も無血刺絡であれば同じように効果が出たと思われます。
なぜなら、お灸の「熱っつ!」も無血刺絡の「チクっ」も同じ神経のルートを通り脳で処理されるからです。
お灸と無血刺絡の痛圧刺激。
お灸は、皮膚表面で約50度くらいの熱さでもぐさを燃焼させます。
特に糸状灸であれば、とても小さい点で熱による刺激をピンポイントに当てる事が出来ます。
しかし、それではいいポイントに当てるのに一回では当たらない可能性があります。
そのたびに糸状灸を作り、火をつけて燃やす。
これはチクっと熱くやけどのリスクもあり、なにより手間がかかります。
なので同じ効果が出せるなら、無血刺絡の方が簡便でリスクが少ないのです。
指は筋肉層も体幹部分などに比べて薄いし、一本一本の筋腱の動きや神経血管の位置なども把握しやすいです。
指の痛みや動かしにくいなどの症状には、無血刺絡が効果的です。
お辛い症状がある方は是非、神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へお越し下さい。
