今回は自分自身の症例です。
脳神経外科の医師である長田先生が考案した無血刺絡療法の勉強会で自身の姿勢を診てもらう機会がありました。
意外と気付かない自分の姿勢。
靴の踵の外側が両方すり減っている。
重心が後ろに来ていて前側に強く踏ん張ることが出来ない。
腰の前後屈の可動域が狭い。
両足の小指が内側に傾いているという事を指摘されました。
足首を先生に曲げてもらった時に足首だけでなく、なぜか膝も内側方向へ勝手に動いてしまう…。
足首の外側部分の固い所を押されると飛び上がるほど痛い…。
などの現象は晴天の霹靂でした。
どうやって整えるのか?
さて、ここから無血刺絡により調整していきます。
まあ正確には僕が調整されます…。
まず腰部。
L1からS2まで腰から下肢を支配する神経のすべてのゼロポイント(脊柱の間)。
それと、その横の一行線と二行線。
これだけでとてもくすっぐたくて、痛くてとても耐えられないほどきつかったです…。
しかし、かなり腰が温かくなった感じがしました。
次に下肢。
膝から下の内側、外側、後面の神経の走行に沿って3ライン刺激を両足に加えていきました。
これもとてもキツかったです…。
最後に足部。
足の小指側の足関節付近の固く、押すと痛い部位。
ここにも集中的に刺激を加えられました。これも相当痛かったです(笑)
結果①前屈。
これで無血刺絡による施術は終わりになるわけです。
いよいよ刺激により先程の状態がどうなったかを検証していきます。
最初に、前後屈。
腰を前後に曲げてみるとこれが驚く程、簡単に曲がるようになりました。
最初は床に全く手が付かなかったのに、余裕で指が床にあたります。
結果②踏ん張り。
次に、重心がどこにあるのか、前側に踏ん張れるかです。
僕は仁王立ちになり前側で両手を強く組み踏ん張ります。
そして芝山先生(無血刺絡の筋骨格器系担当の指導者)が、僕の前側で組んだ手を思いっきり前下方に引くというものです。
施術前は、全く踏ん張りが効かず前側に引っ張られ倒れそうになりました。
ところが、施術後は余裕を持って耐える事が出来ました。
施術前は重心が踵にありましたが、施術後は母趾と示趾の中足骨頭付近にある感じがします。
結果③小指。
さらに、内側に入り込んでた小指がまっすぐになっていました。
メカニズム。
これらはどのようなメカニズムなのか?
簡単に言うと「然るべき箇所の血流を促した」という事になります。
別にストレッチを行ったわけでもなく、関節を鳴らすわけでもなく、気持ちの良い方向へ動かすみたいなわけではなく、とにかく動きは関係ないのです。
ただ単に、血管神経に働きかけて血流促進を促す事で動きを悪くさせていた原因筋を和らげてレスポンスを良くしたという事でしょう。
それにより重心の位置すらも良い方向へ動いたという事です。
ただの血流促進ではない。
血流促進ならマッサージやサウナでいいじゃないか!
と思う方もいるかもしれません。
マッサージではピンポインとで細い血管にアプローチできません。
サウナで全体的に温めてもだめです。
然るべき血管にアプロ―チし、痛圧刺激を感じて副交感反応を起こさねばならないのです。
鍼、刺絡、無血刺絡は痛みの緩和の他、姿勢調整にも長けています。
お身体のお悩みがある方は是非、神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へお任せ下さい。
