皆さんこんばんは。
今日も必殺シリーズの考察について書いていきます。
今回は、西 順之助についてです。
順之助は、必殺仕事人Ⅲで初めて出てきます。
Ⅲでは、ライデン瓶に貯めた電気を使いエレキテルという武器で相手を感電死させるという技を使ってました。
その後はライデン瓶が親に捨てられてしまって、新にⅣ以降は投石機を開発し、主に何でも屋の加代とともにサポート役徹します。
しかし、必殺仕事人Ⅴ旋風編でまた相手をやっつける仕事人に戻ります。
バズーカ砲みたいなのを使って、相手を爆撃しています(笑)
シリーズによってスタイルが違うという珍しい仕事人です。
まずは、Ⅲの電撃というものについて書いていきます。
動画でも言いましたが、電流の強さにより感じる程度から命の危険が懸念されるものまで様々です。
一般的には、100ミリアンペア以上が人体にとって危ない電流量といわれています。
治療院などで使われる電気治療は、70ミリアンペア以上は流れないような設定になっています。厚生労働省の定めで、70ミリアンペア以上は使ってはいけないことになっているのです。
さて、強い電流が流れることによって人体に危険が及びますが、具体的にどうなるかということについて書いていきます。
まず懸念されるのが、心室細動などを起こし最悪な場合、心停止状態になってしまいます。
心臓は、刺激伝導系といって規則正しく心臓の各セクションを動かし適切な血圧で適切な血流量を駆出するという機能があります。これは、活動電位といってナトリウムイオン、カリウムイオンという細胞内外にある電気的なものの作用により起こるのです。
なので、強い電気が心臓に加わることにより心臓の刺激伝導系がショートし、正常に機能しなくなり場合によっては心停止してしまうのです…。
さらに、 強い電気が加わった箇所は火傷します。電撃傷といいますが、熱傷の部類にも入ります。
なので、かなり強い電気を受けることにより最悪な場合、炭化します。
そこまでいかなくても組織が完全に焼かれてしまい、機能を失ってその後壊死してしまいます。
まとめますと、強い電撃にさらされることにより懸念される事態は、心停止と熱傷、それにより起こる壊死です。
現実問題、一般人が強い電撃にさらされることなんてあるのか??
あります。それは落雷です。雷が直撃する確率は少ないですが、悪天候時のゴルフと釣りなどは気を付けねばなりません。
実際、ゴルフ中に雨が降ってきて大きな木の下に隠れてる時、その木に雷が落ちて人が死んでます。雷は、周辺で一番高い所めがけて落ちてきます。そのため落雷から身を守るには、「床に伏せる」か「建物の中に入る」事が肝要です。
釣りの場合も、6~8月の雨が多い時期に落雷により亡くなるもしくは負傷する人(ほぼ男性)が多いようです。
今では天気予報の精度がかなり高くなっています。アプリなどでも手軽に確認出来ますので、少しでもリスクがある場合は早めにリスケジュールをし、未然に外出を避るなどの対策ができるのでて
あと、赤ちゃんや子供の感電も重々気を付けねばなりません。コンセントをなめたりして感電することもありますので非常に注意が必要です!
一般のコンセントは、「15アンペア」です。さっき、「100ミリアンペア」で危険と書きましたよね?15アンペアは1500ミリアンペアで100ミリの15倍ですので絶対ダメです!!
小さい子がいる家庭は絶対にコンセントカバーつけたりして守ったほうがいいです。
それは親の責任です。ゴルフ、釣りによる落雷事故は自己責任です。十分気をつけてください。
最後に順之介について少し書いていきます。彼は医師を目指して勉強していましたが、最終的に歯科医になるんですね。歯科医も医師同様、人並以上の学力、器量が要される事は間違いない素晴らしい仕事ですが、当初の目的は果たせませんでした。
なぜか?自頭の良さの他に、素質は十分あったと思います。それに父も医師であり、お金もあっただろうから環境にも恵まれていました。環境面でいうともう一つ、順之介は裏の仕事を通じて他の学生と比べて、いや、他の臨床医と比べても多くの「死」に携わっています。それも様々なバリエーションを真近で見てきています。勇次や竜の紐系、秀や政の延髄系、おりくさんの頸動脈系、主水さんの斬撃刺突系など。物騒ですが、これらは少なからず解剖生理学の勉強に繋がると思います(笑)※勿論、フィクションの話を考察しているだけです。
それでもなぜ彼は医師になれなかったか?
理由の一つは、片手間でなれる程、医師の試験勉強が甘くなかったという事でしょう。仕事人は基本的に、器用で優秀な人物でなければなれません。表と裏の顔を使い分け、誰にも悟られぬようにうまくカモフラージュする器量が要されます。時には、表の仕事をしつつ、敵地に潜入、と同時に裏の仕事を一瞬で、誰にも見られず遂行するという、マルチタスクを行わねばならない場合もあります。人は基本的にマルチタスクができません。やったとしてもシングルタスクと比べてパフォーマンスが落ちるという事が解っています。
家と学校では医師を目指して勉強しつつ同時進行で、裏の仕事の段取りや己の身の危険、仲間の状況などを常に考えていなくはならないというのは、心身と脳にかなり負担がかかります。順之介の脳のキャパシティーが100あるとして、本来ならば90~100を医師国家試験の勉強に全振りせねばならないところ、せいぜい40か、よくて60くらいしか勉強に脳のメモリをまわせていなかったのではないかと思います。結果、何年か時間をかけて長崎で勉強してやっと歯科医になれたのです。※学校卒業後、何年越しで歯科医になったのかの記憶があいまいですみません。
僕が思う二つ目の理由は、順之介はそもそも医師に向いていない可能性があるという事です。上記の通り、順之介は臨床の環境に恵まれていました。そして時には父の代わりに患者を診たり、傷を負った仲間の手当てもしていました。すなわち傷を治す薬の処方や病状の診立て、治癒の具合などをある程度正確に判断できるくらいの実力もあったのです。環境、センス、実力などが伴っているのになぜ試験に受からなかったのか?勉強不足の他に考えられるのは、江戸時代の医師免許統括委員会みたいなところに「適正なし」とみなされたという事かもしれないと僕は思っています。
医師の免状を与える人達もダテではありません。「こいつはなんかおかしい」と見抜いていたのかもしれません…。それに順之介は一番最初、「仕事人は正義の味方」で、「世直しのためには悪い奴らをやっつけねばいけない」といっていました。苦しんでいる人がいるのは、世の中が悪い、世の中が悪いのは世を作っている悪い上の人間のせいであり、そこを一掃すべきだという考えをしていました。それに対して主水さんは、「仕事人は世直しのために仕事をするのではない」ときっぱり言っています。
正式なプロセスを経て自分にできる「仕事」をする。それはいうならば、日々患者さんを診る医師に通じるところがあると思います。目の前の事ではなく、手が届かないその上の事を見て考えているようではいずれ事故につながります。結果、順之介は自らの火薬で爆死しています。それも仲間を巻き込んでの爆死です。「火薬」を扱った彼の仕事人としての技も、その気になれば一度に大きな爆発も可能だろうから、要人を巻き込んだテロとか世直しとか、そんな思想に繋がるような気もしなくはないです。
順之介は本当ならば裏と表、両方で「命」に関わる仕事をしているのだから、何か思うところあって「出家」するとか、裏のみならず表の仕事もやめてしまうとか、いっそ政治家になるとかの未来があってもよさそうなもんですよね。なのに裏稼業を辞めずに続けていた時点でやはり彼はどこか思想が偏っていたか、いつまでも甘ったれていたか、あるいは精神が病んでいたのかもしれません。
結論として僕が思う事は、彼は確かに優秀で心優しい男でしたが、仕事人としても医師としても適正がなかったのではないかと考えます。
この事について納得がいかないという「時代劇 必殺ファン」の方がいたら、是非当院に遊びにいらしてください(笑)
神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。
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