32歳 女性(主訴) デスクワークによる慢性腰痛の施術。

主訴と症状。

こちらの患者様は、お仕事が座り仕事で頚肩背中腰が辛く、特に腰は慢性的に重だるく痛みがある状態でした。

慢性的な疲労からぎっくり腰になる。

腰の痛みで思い浮かぶ疾患に「ぎっくり腰」があります。ぎっくり腰とは正式名称「腰部捻挫」とよばれます。

勢いよくすべって転んで腰を強く捻りぎっくり腰になることもありますが、多くは小さな負担が腰に継続的にかかりいつの日か腰を大きく痛めてしまうのです。

腰の慢性痛。

さて、今回の患者様の症状ですが長期的に腰に負担が掛かっていて腰を前後に曲げたり、捻る動作が特に痛み、重だるさがあるというものです。

体を捻る時に腰が痛む場合は、腰の横側の筋肉やお腹側の筋肉、臀部の筋肉が大きく関係しています。それらの筋肉全体が硬くなり血の巡りが悪くなることによって、痛みや重だるさにつながったと考えられます。

腰を捻る動きが辛い場合、臀部の筋硬結部(押すと固いところ)を緩めたり響かせるだけでも腰の回旋動作がかなり楽になる場合が多いです。

慢性痛では腰以外も関連している。

その他、腰を前に倒す時に痛む場合はフクラハギや膝裏を。後ろに倒すときに痛む場合は大腿部の内側部分や、お腹の筋肉などにある急所を響かせたり、緩ませたりすることにより症状が大きく改善することが多いです。

患部から離れた個所を施術しても意味ないのではないか?と思われる方もいらっしゃると思います。整形のリハビリでは医師の指示で、痛む箇所に電気をあてたりマッサージをしたりします。

しかしそれでよくなる場合もありますが一癖ある症状や慢性症状の場合、効果はありません。

僕は10年以上の経験の中で、痛む部位と繋がりがある然るべきポイントに刺激を加える事の方が重要であると気づきました。離れた関連部位には、症状改善のヒントが転がっている事が多いのです。

身体のクセと運動時痛。

今回の患者様はいつも仕事中机とパソコン画面の位置の関係で常に少しだけ左に体を捻って画面を見るという特徴があり、日常生活では右に割と重心をかけてしまう癖がありました

体を左に捻るという事は左が縮んで、右が引き伸ばされます。右に重心をかけると右の股関節周辺や足の筋肉に負担が掛かります。

よって、痛む箇所は腰全体とおっしゃっていましたが右の股関節周辺や足の急所を響かせて筋肉を緩めた結果、症状が大分改善しました。

さらに、先の施術で見つけた症状緩和のポイントに電気治療器をあてて施術終了です。

症状はかなり楽になっても、電気治療器がお気に召したようで定期的に施術と電気治療器を今でもかけにいらっしゃいます

症状を改善させるには、患部以外の部位も見ていかなくてはならないのです!

気になる症状をお持ちの方は是非当院へお越しください!