皆さんこんにちは。前回に引き続き東洋医学について知ろう!ということで今回のテーマは「太極図」について。
このマークはご存知でしょうか。中国の三大宗教の一つ、道教のシンボルマークとして知られているマークです。この名前は「太極図」、または「陰陽太極図」といわれます。他にも「陰陽魚図」や「天地自然之図」という呼び方もあります。
このマーク、実は東洋医学の基本概念を表しているのです。
白と黒の勾玉を合わせたような形をしておりますが、白は‘陽’、黒は‘陰’を表しています。この「陰陽」というのが正に東洋医学の考え方の基本となっているのです。
私たちが住む世界にあるものすべては陰と陽に分けられます。例えば、上下で言うと、上は「陽」下は「陰」と分けられ、男女では男は「陽」女は「陰」と分けられます。そして、父(陽)と母(陰)の陽のエネルギーと陰のエネルギーをうけて私たちは誕生します。このことで分かるように、「陰」と「陽」は互いに無くてはならないものであり、相互に対立し、制約し、依存し、共に転化していきます。
また、このマークを良く見て下さい。白の勾玉の中には黒い点、黒の勾玉の中には白い点があります。一見、「陰」見える物事の中にも「陽」がある。その逆も同じです。少し難しい考え方ですが、これは人間の体の中でも同じ事なのです。
人間の体の中でも「陰」の気(エネルギー)「陽」の気(エネルギー)があり、何らかの原因でこのバランスを崩すことが体調不良の原因の一つになるとして考えられます。
言葉の感覚でイメージできると思いますが「陰」の気は体に潤いを与え冷やす役割をします。反対に、「陽」は体を温め活動的にします。そのため、「陰」が不足すると身体が火照り乾燥し、反対に「陽」が不足すると体は冷え元気が無くなります。この状態が続くと免疫力も低下し大病に繋がるのです。
鍼灸では、経絡上の経穴に鍼や灸を行う事によって、この陰陽のバランスを整える事が出来ます。
当院でも全身調整コースでは、中医学に基づいた考え方で身体全体の気のバランスを整える事が出来ます。是非、皆様のご来院をお待ちしております。
次回の東洋医学シリーズは東洋医学とは③です。お楽しみに。