消化管疾患シリーズ。高齢者に多い、食道炎・食道潰瘍について。

皆様こんにちは。

今日は、食道炎・食道潰瘍について書いていきます。

 

物理、化学的刺激や感染により食道粘膜に炎症が起きたり、潰瘍ができたりします。

胃酸の逆流により起こるものを、逆流性食道炎と言います。

 

食道と胃の間にあるゲート、噴門部を制御する噴門括約筋の機能障害が、呼吸器疾患(慢性咳嗽、慢性気管支炎など)や耳鼻科疾患(副鼻腔炎、中耳炎)の原因になっていると考えられています。

GERRD(ガード)胃食道逆流疾患と呼ばれています。

 

食道炎や潰瘍ができる疫学として、高齢者に多いという特徴があります。

なぜなら高齢者は、食道と胃の接合部である噴門括約筋が緩くなっていて、胃液が食道内に逆流しやすくなっているからです(逆流性食道炎)。

 

症状は、軽度の場合は無症状か嚥下時痛や胸やけが生じます。夜間に胸やけを起こす場合は、狭心症の疑いもありますので鑑別が必要です。

炎症が高度な場合は潰瘍を形成しますので、吐血や下血、嚥下障害を起こしたり穿孔(炎症部に穴が開く)して縦隔炎(胸郭入り口、横隔膜、胸骨、脊柱からなる部分)を起こします。

 

診断は、上記の症状を基に内視鏡検査を行います。潰瘍形成型の食道癌もあるので、内視鏡で組織を採取して病理診断を行う場合もあります。

 

治療法は、ゼリー状や粉末状の粘膜保護薬が用いられます。牛乳もよいとされています。ウイルスによるものは抗ウイルス薬を、カンジダなど細菌によるものは抗菌薬を投与します。あとは、胃酸分泌を抑える薬も用いられます。

※食後すぐに寝ない!寝る時は、少しだけ上半身を起こす!という事を気を付けてみてください!

あと、体重の適正化により腹圧を減少させることも症状改善、防止に有効とされています。是非試してみてください!

 

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

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