女性に多い、ストレスが原因の事もある、顎関節症について。

皆様こんにちは。

今日は顎関節症について書いていきます。

 

顎関節症は、筋骨格器系の疾患でもあるのですが、整形外科学や柔整理論などの教科書に記述があると同時に、消化管疾患のカテゴリーに分類されている医学書もあります。

口から喉、食道、胃と続きますので確かに消化器系でもありますよね。

 

さて、顎関節症とは日本顎関節学会が定めるところによると、「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節雑音、開口障害ないし運動異常を主要症状とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態は咀嚼筋障害、靭帯障害、関節円盤障害、そして変形性関節症などが含まれている」

と定めています。

長い文ですが、これがほぼすべての顎関節症の病態や症状です。…もう書くことはほとんどないのですが、もう少し詳しく書いていきます。

 

※その前に、顎関節症というか、顎関節は女性の方が痛みやすいです。なぜなら、解剖学的に顎の関節の受け皿の部分が男性に比べ女性の方が浅いという特徴があるからです。なので大きな口を開けたり、硬いものを噛んだりすると痛めてしまう可能性が高くなります。

 

顎関節症は、タイプにより5つにわけられます。

1型

顎関節周辺の筋肉の症状が主体です。顎関節運動に伴い痛みが出ます。歯ぎしり、強い噛みしめが原因ともいわれます。

触診により、咀嚼筋部を押すと痛みはあるが、顎関節部をおしても痛みはありません。

レントゲンでは異常が見当たりません。

 

2型

オトガイ部といって、ボクシングとかでパンチがあたる顎の側面部を強打したり、過度の開口、硬いものの無理な咀嚼により起きる、靭帯損傷、関節包損傷、関節円盤挫滅、関節捻挫など顎関節の慢性外傷病変です。

要は、物理的に顎周辺の軟部組織が痛む怪我のような状態のことをいいます。

痛みなどで開口障害が出る場合がありますが、強制的な開口は可能です。

 

3型

顎関節の間にある関節円盤という軟骨の場所が移動したり、線維化して硬くなったり、痛んだりして症状がでます。

一つが相反性クリックといって、開閉口時に関節雑音がでます。関節の受け皿じゃなく頭の部分が、痛んで肥厚した関節軟骨に引っかかってコキコキと音がします。でも開閉口できます。

二つ目がクローズドロックといって、関節の頭の部分が軟骨の肥厚部を乗り越えられずに開口障害が起こります。

開口障害、クリック音。これが三型の特徴です。

 

4型

軟骨破壊、骨増殖、下顎頭変形、円盤穿孔などの進行性の病変が主体となります。

症状は関節雑音(開閉口時にがりがりじゃりじゃり音がする)、そしてだんだんに開口障害の程度が増強していきます。

レントゲンでも骨肥厚、骨硬化、下顎頭(顎関節の頭の部分)の扁平化がみられます。

 

5型

心因性の顎関節症といわれます。病態は顎関節部の違和感で、主症状は咀嚼器官にみられる多種多様な不定愁訴です。

治療法として、抗不安薬の投与があります。これで症状が治まるなら5型が強く疑われます。

 

 

顎関節は、程度によって痛み止めを飲んで治る場合もあれば、関節部分のマニュピレーション(関節を動かし位置を調整する)を行ったり

、関節部の破壊や変形がひどい時には観血療法(手術)になるケースもあります。

気になる症状がある場合は一度、歯医者さんを受診されることをお勧めします。

 

 

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

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