皆様こんにちは。
今日は、性感染症の梅毒について書いていきます。
梅毒とは、梅毒トレポネーマというスピロヘータ(細菌の一種)の感染により起きる性感染症です。
性的接触により感染しますが、現在では減少傾向にあります。しかし、母親が梅毒の場合母体内で子供が梅毒に感染してしまう可能性があるので注意が必要です!
症状は4期に分かれていて、それぞれに特徴的な症状がみられます。
第1期
感染してから3カ月までの期間をしめします。感染して約三週目に梅毒トレポネーマの侵入した部位に初期硬結が出き、丘疹が潰瘍となり「硬性下疳」を生じます。硬性下疳とは、陰部にできる豆粒くらいの固いしこりです。その表面や内部には、梅毒トレポネーマがたくさん確認されますので、接触は避けねばなりません!移ります!
鼠径部のリンパ節など、所属リンパ節が痛みなく腫れる「無痛性横痃」という症状も出ます。
これらの病変は数週間で消えるようです。
第2期
感染後三ヶ月ころから梅毒トレポネーマが血中に入って増殖します。それにより、全身倦怠感、発熱、関節痛、全身リンパ節腫脹などをおこします。様々な症状がみられるのがこの第2期で、その他に、梅毒性バラ疹(バラ色の発疹)、丘疹性梅毒疹、扁平コンジローム(扁平の丘疹。中に膿が入ってる)、梅毒性乾癬(皮膚が増殖して炎症を起こす)、脱毛症などの症状があらわれます。
第3期
感染して3から10年の時期で、結節性梅毒(皮膚にしこりができて崩れて潰瘍になったもの)、ゴム腫(ゴム状の腫瘍ができて皮膚から筋肉、骨へと深部組織を破壊していく)粘膜疹があらわれます。
第4期
感染して10年以降に、心血管梅毒として梅毒性大動脈瘤、神経梅毒として脊髄癆、進行性麻痺などが現れます。
脊髄癆とは、神経の深い部分が傷むことにより、下肢やお腹に激痛が走ったり、視覚障害がでたり、運動障害が出たりする症状です。
診断方法は、性行為の既往と、特有な皮疹から診断するようです。血清検査でワッセルマン反応、TPHA法、FTA-ABS法から確定診断します。あとは、病巣から梅毒トレポネーマが検出されるかも大切です。
治療法は、ペニシリン系の抗菌薬を十分に投与するというものです。
予後は、適切な治療を行えば良好です。
性感染症は、他の病気とは少し違います。防ごうと思えば防げます。一番怖いのが、子供に移ってしまうという垂直感染です。
正しい知識と見識を持ち節度ある行動が肝要になります!
神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。
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