過度な日焼け止めの弊害。ビタミンDと紫外線。

紫外線を浴びるとビタミンDが合成されます。しかし、日焼け止めでSPF30を超えるものを付けると、紫外線によるビタミンD合成を阻害してしまうので注意が必要です。近年、過度な日焼け止めと日焼け防止により、ビタミンD欠乏症、カルシウム不足、易骨折が増えています。

カルシウムは骨を強くする作用がありますが、カルシウムを吸収するにはビタミンDが必要です。ビタミンDの80%は紫外線により合成されます。食事により体内で合成される割合は20%です。さらに、古来より日本人はビタミンDを魚を食べる事で補ってきましたが近年、魚離れにより体内での合成も難しくなってきており、ますますビタミンDが欠乏しやすい状況であるといえます。気になる方は、肌を出して日に2~3回10分程度でもいいから外を散歩して日光を浴びて下さい。屋内でガラス越しではだめです。しかし、夏場は熱中症にくれぐれも注意してください。