脳は常に約20ワットの熱を生産しています。
それを毎分5リットルの血流により放熱しているのです。
脳の温度。
脳の温度は通常36度から37度ですが、40.5度を超えると脳のタンパク質が変性し始め、機能障害を起こす可能性があるのです。
熱を嫌がる脳。
これからの季節、酷暑の中でのマスク着用は気をつけなくてはなりません。
暑い環境にいると体は脳を冷やそうと深呼吸を頻繁に行おうとします。しかしマスクをつけていると、マスク内の自分の温かい呼吸をもう一度吸うことになるので脳が冷えないのです。
鼻呼吸の重要性。
少しでも脳を冷やすためには、普段から口呼吸ではなく鼻呼吸を心がけることが肝要です。
鼻の奥には脳の近くに続く8つの空洞があり、鼻呼吸で外気を取り込むことで脳を冷やすことができるのです。
あくびは脳を冷やすためのもの。
また、あくびをすることでも脳の温度を下げれます。あくびをすると冷たい外気が口腔から入って首や喉付近を通る際に頸動脈を冷やします。それと同時に、筋肉の作用で冷えた血液が脳に送られることで脳が冷えるのです。「冷える」といっても0.1から0.2℃位です。
脳は冷えると眠くなる。
そして脳は、脳自体が冷えると眠くなると言う性質があります。脳を栄養している血管は内頸動脈と脳底動脈です。いずれも首元から脳へ入ります。夜寝付きが悪いと言う方は試しに首元を軽く冷やして、脳の温度を下げてみるといいかもしれません。