(短)健康知識①脇腹の痛み、胆石、蚊、慢性痛

脇腹の痛み

外傷など特に思い当たる事がないにも関わらず、脇腹のあたりが激烈に痛い時は尿管結石の可能性があります。結石が尿管に詰まることで腎臓の内圧が上がって痛みが出ているのです。特に夜間は尿素が酸性に傾むく事で結石ができやすいため、尿管結石による痛みは夜中から明け方に多い傾向があります。主に中高年の男女に多いので気になる方は病院を受診してください。

胆石

みぞおちのあたりの急な激痛は胆石の可能性があります。胆汁の成分が結晶化したものを胆石といい、胆嚢がよく動く食後や夜中に胆石が胆管に詰まることで痛みが出るのです。脂質が多い食事をしていると胆石ができやすいので注意が必要です。コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸は脂肪分解を促進する効果が見込めますが、これらは刺激物でもあるため、場合により胆石による症状を強めてしまう可能性があります。予防としてコーヒーを飲むならいいですが、すでに胆石がある方はコーヒーの摂取に気をつけてください。気になる方はコーヒーの量や頻度などを主治医の先生に相談してみてください。

蚊は人肌くらいの温かい温度を好みます。その他、運動後の汗、アンモニア、乳酸、オクテノールなる成分に近寄ってくるのです。色だと、赤と黒など濃い色に寄ってきやすい性質があります。人を刺すのは産卵前のメスの蚊だけです。メスの蚊は、卵を産むためのエネルギーが必要だから決死の覚悟で生き物(主に脊椎動物)にへばりつき血を吸うのです。なるべく蚊に刺されたくなければ、肌の露出を控える、汗をかいた後にすぐ洗って汗を流す、その部位を冷やす、乾燥させておくことなどが肝要です。

慢性痛

慢性痛とは、3カ月以上続く、もしくは再発を繰り返す痛みの事を言います。何らかの慢性痛があると動く事がどうしても億劫になってしまいます。しかし「体が痛いからできない」ではなく「痛いけどできた」と認識を改める事が肝要です。動かすとどうせ痛いだろうという「予期不安」があると、痛いし怖いから動かしたくないという「恐怖回避」が起きてしまいます。運動不足に陥ると血流が悪くなって内因性発痛物質が溜ることでより痛みや重だるさを感じやすくなります。なので、少しでも動かせる部位は積極的に動かす事が大切です。まずは出来ることから始めていき、出来る動きを増やして自信をつけるのです。それにより少しでも痛み、不安、恐怖を和らげる方向にもっていくのです。