腰を伸ばせないぎっくり腰と無血刺絡療法。

腰が曲がってしまって動くのが大変という症例を紹介する。

ぎっくり腰一歩手前。

急性の腰部捻挫ではある。だが、本当に大変なぎっくり腰一歩手前のような状態だ。

左右回旋、前屈、後屈、立ち上がりが辛い。

施術内容。

まずはあお向けで足を曲げたり伸ばしたり、小さな動きからとの関連急所を緩めていった。

徐々に緩んできたので今度は膝を立てて左右に倒す動き、寝返りの練習も行っていった。

腹横筋や大腿筋膜張筋を緩める事で大分楽になってきたようだった。

一度起き上ってもらい、もう一度動きを見て見る。

先程よりも改善はしている。

しかしまだ腰の部分が重だるい。

痛みは楽になったが重だるさは残るという。

局所に無血刺絡療法。

そこで症状がある部位に無血刺絡を行った。

上殿皮神経沿いに症状を感じているようなので、その部位の除痛と血流促進が目的だ。

施術後。

もう一度動きを見て見るとどの動きも大きく改善が見られた。

腰もしっかりと真っすぐに伸びていた。

今回の腰痛の核心部分は、上殿皮神経周辺の虚血が大きな原因であったと考えられる。

痛みや辛い症状がかなり楽になったという事で様子を見る事に。

数日後にもう一度いらして頂いた際には腰はしっかり伸びていた。

筋肉、神経、血管、筋膜などどこにどのような刺激を加えるかで症状が大きく変わる事もある。