脱毛症について。

男性型の脱毛症の原因として、毛包の数の減少ではなく硬毛が軟毛に変化するVellus Transformationがその本体であるという考えがある。さらに、テストステロン(男性ホルモン)が毛周期の短縮を起こさせる成因であること、毛包のテストステロン感受性はその部位により生得的に定まっているという事も分かっているようだ。

毛周期とはヘアサイクルともいい、髪が伸びる成長期、髪の成長が止まる遅延期、休止期がある。

加齢に伴う毛髪減少の場合は、毛髪の生成力の減退が主因。毛髪の生成伸長が遅延し毛周期は延長する傾向がある。

いわゆる若禿の場合は休止期脱毛量の増加、毛周期の短縮、軟毛化というプロセスを経て毛量減少に至ると考えられている。

脱毛症の鍼灸治療に関する基礎的, 臨床的研究 (I) (jst.go.jp) より一部抜粋

抗がん剤の投与で脱毛が起きるという事がある。これに対して、アイスキャップの冷却効果と脱毛予防効果という文献があるのでここで紹介する。

抗がん剤使用で脱毛が起きる割合は61.6%とかなり高い。しかし、氷を用いたIce turbanを使うと脱毛の発症を39.4%に抑える事が出来たというもの。

頭部冷却法とは、抗ガン剤投与時に頭部を冷却することで頭皮への血流量を減少させて毛乳頭及び毛球で構成される毛根細胞への薬剤流入を阻止することで脱毛を予防するという方法だ。

ja (jst.go.jp) より一部抜粋。

#脱毛 #抗がん剤