マッサージと調整もしくは鍼のコース。

マッサージと鍼のコース。半身 / 全身

「マッサージと鍼」のコースは、気になる部位とその周辺の筋をマッサージでほぐして、さらに鍼を打って深部に刺激を与えて緩めていきます。

例えば、肩や腰が凝って凝ってしょうがないといった場合は、その部分を集中的にほぐして指でも届かない深層の筋や組織に鍼で刺激を加えていきます。

鍼治療はいくつか種類があります。

1 「響き」を与える鍼
これは、鍼を深部に刺し侵害受容器と言われる特殊なセンサーに当てる事で得られる特殊な感覚です。「ずーーーん」、「じわーーー」という感覚で、鍼でなくては絶対に得る事ができないとても特殊な感覚です。この「響き」が好きな人は大好きですが、苦手な方は苦手です…。「響かせる」ことでないがいいかと言うと、血流促進効果や鎮痛作用など様々ありますが一番は「筋膜のシワ」が伸びるということでしょう。「筋膜のシワ」とは、最近の研究で筋肉を包む膜にしわが寄ることで肩こりや腰痛が起こると考えられていて、整形外科などで生理用食塩水を筋膜のシワ部分に注射してしわを伸ばして症状改善などという治療法がテレビで一昔前によく取り上げられていました。
このしわを伸ばすという事ですが、エコー検査で鍼治療を検証した結果、響きが与えられた瞬間にシワが伸びたという事が確認されています。痛みやコリにはいくつか種類がありますが、筋膜のシワ由来の症状はこの鍼の響きが適していると僕は考えています。

2電気鍼
鍼を目的の深さまで刺入し、そこに直接電気刺激を送るというものです。とても恐ろしいものだと思われるかもしれませんが、鍼の刺激自体は前述の「響き」と違ってほとんど感じなく、電気刺激も感じるか感じないかくらいの強さから心地よい程度の強さまでお聞きしてかなり細かくボリュームを刻んでいきますのでご安心下さい。
電気鍼の効果としては、痛んだ組織に電気刺激を加える事で損傷個所の早期回復が見込めます。さらに、痺れや末梢神経障害などの場合、電気刺激は痛んだ神経細胞の回復を促す効果があると考えられています。だから整形外科などで電気治療器が幅広く用いられているのです。その電気治療器と電気鍼との差は、何と言っても電気鍼の方がダイレクトで刺激をくわえる事が出来るという事です。鍼が損傷個所に入っているだけで体は異物を認識します。そして異物を排除しようと、痛んだ組織を早く治さなくてはと大急ぎとなり、血管拡張作用、痛みを打ち消す脳内麻薬様物質の分泌などを促します。勿論、前述の「響き」でも同じような効果は得られますが強い刺激が」苦手な方は電気鍼の方が適していると思われます。

3無血刺絡
「刺絡」という事でどこにも「鍼」の字がありませんが、これも一種の鍼治療と言っても相違ありません。
これは、然るべき皮膚表面に鋭い痛圧刺激をくわえていきます。でも鍼と違って決して皮膚を破ることはしません。痛圧刺激により自律神経に影響を与えて主にリラックスの副交感神経を優位にします。それにより、内臓運動活性化、血圧脈拍低下など体にとってよい事が様々起きますが、一番は刺激した箇所の血管が拡張するという効果が期待できます。
筋肉が硬くなると血の巡りが悪くなって血管壁から「内因性発痛物質」という痛みの物質が出てきます。これが溜ると重だるさや痛みを感じるようになります。なので、「無血刺絡」の痛圧刺激により症状の関連部位の血管をピンポイントで開かせて痛みの物質を散らすという方法です。これだけでひどいぎっくり腰や寝違えを追う払ったことも何度もあります。※詳しくはホームページのブログ、症状改善集をご覧ください。あとは、ストレスによる心因性、自律神経由来の凝りや痛み、だるさの症状にも適しています。

マッサージと調整コース。半身 / 全身

※上はイメージ画像です。

マッサージと調整コースは主に体の左右のバランスを整えていくコースです。

例えば腰を左右に捻った場合、左捻りは特に問題ないけど右に捻った時に左の腰が痛いもしくは突っ張るなどそのような左右差を然るべきポイントにアプローチしていき解消していくというものです。

これは今までの経験と合わせて、神経、血管、筋肉、筋膜、関節、経絡などさまざまな側面からお身体を拝見させて頂き、真の症状の引き金となっている箇所を探して緩めていくという手技です。

上記のように例えば腰の捻り動作一つとっても、腰ではなく上腕の硬さやふくらはぎの硬さ、お腹の筋肉の硬さを和らげることで解消する場合もあります。股関節と膝の症状も頭や首へのアプローチで解消したケースもあります。

動かした時に感じる突っ張り感や痛みの原因はその部位にないという事が多いです。むしろ痛みが安静にしていてそのうち治まったとしても、真の原因部位を緩めるというケアを行わないとまた再発する可能性が高いです。

その真の原因部位とは人によって違います。不摂生のために内臓からくる場合もあれば、仕事が忙しくストレスがたまり自律神経からくる場合もありますし、仕事や趣味などで特殊な体の使い方をしていてその負担が少しずつ溜ってどこかの部位に症状が出ている筋肉由来の場合もあります。身体にはいくつも筋肉やそれを包む筋膜という膜の繋がりのラインがあります。それを一本のゴム紐に見立てたとしましょう。それで腰が痛いとするならば腰の部分のゴム紐が少し切れて痛んでいる状態なんですね。その痛んでいる部分の延長線上で硬く結ばれて「ダマ」になっている箇所があるとします。このダマのせいでゴム紐の「あそび」余裕がなくなってしまっていて動かした際に痛んでいる腰の部分の傷口が開いて痛むが出るのです。逆に言うと、ゴム紐全体に適度に余分な緩み、「あそび」があればその分引っ張られても傷口が開かずに痛くないという事になります。
上記の写真はイメージ写真ですが、マッサージと調整コースではそのように、症状の引き金となっている真の原因部位を探して緩め、左右差を一つづつ解消していきます。

全身コースの場合は、マッサージで筋肉を緩めた後に、肩、肩甲骨、首、腰、背中、股関節など様々な箇所の左右差を診ていき、動かした時の突っ張り感や痛みを解消していきます。

料金について。

半身コースの場合は、初回のみ別途初診料1500円、施術代は6600円~です。
全身コースの場合は、初回のみ別途初診料1500円、施術代は13200円~です。

※最終来院日から半年経過で再診料別途1500円申し受けます。