今回は腰痛の症例です。
症状
立ち上がり、前屈の際に仙骨付近に痛みが出るという症状です。
腰、臀部、腹部、側腹部、S1、S2のラインなど様々な箇所に刺激を加えたり、様々な調整法を行ってもあまり効果は見込めませんでした。
セオリーとシナリオが崩れた時
消炎鎮痛剤は効かないのか…。
仙腸関節周辺に炎症があるのではないか…。
関節部に変形や何らかのトラブルがあるのではないか…。
症状緩和には長い時間を要するのではないか…。
など考えてしまいがちですが、症状改善に効果的な真の原因部位はありました。
真の原因部位
それは前脛骨筋の遠位の筋腱でした。
ここが異常に硬くなっていたのです。
立ち仕事で日々負担が掛り、前脛骨筋遠位部が硬くなる。
↓
その奥にある深腓骨神経に負の影響を与える。
↓
L5領域の神経、筋肉、筋膜に滑走障害が生じる。
↓
腰痛出現。
という流れです。
離れた部位は繋がっている
腰の運動時痛が、足首周辺のアプローチで緩和するとは考えられないと思うでしょう。
でも、局所の施術や投薬で改善しない場合は関連した別部位を探っていき、最適な治療ポイントを見つけてアプローチしていかなければなりません。
それを見つけない限りは、症状は変わりません。
無論、すべてがそうというわけではない事も事実ですが。
明らかな外傷でない場合の運動時痛において、「最適な施術部位」の探求と研究は非常に重要な事です。
急性、慢性の腰痛には鍼や刺絡が効果的な場合があります。
お辛い方は是非、神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へお越しください。
神楽坂/鍼・整骨・刺絡(症例)立ち上がりと前屈時の腰痛。
