神楽坂/鍼・整骨・刺絡(症例)脊柱管狭窄症の重だるさ。

40代女性、脊柱管狭窄症による腰の重だるさが辛いという患者様です。

状態と症状

立っていても座っていても身体を動かしても、何をしても腰が重だるい状態です。

安静時痛などがある場合、内臓や婦人科系の事も考えられます。

ですが病院を受診、狭窄症以外は特に問題はないといわれています。

運動時と安静時の重だるさ

このような主訴の患者様にはどのような施術が効果的でしょうか。

痛いとか、痺れると違って重だるいという症状は案外明確な施術方針が立てずらかったりします。運動時痛と違い、どうすれば楽になるというのが目に見えず分かりずらいからです。

内因性発痛物質

狭窄症は、脊髄が通るトンネルである脊柱管が狭くなる病気です。

腰を後ろに反らしたり長く歩くのが苦手になります。

それらをすると神経の圧迫が強くなると同時に血流が悪くなって痛みや痺れが出るからです。

運動不足、血の巡りが悪くなると血管の内側から痛みや重だるさを感じる物質が出てきます。

これを内因性発痛物質といいます。

発痛物質が滞る事で痛みや重だるさを常時感じやすくなるのです。

特に、狭窄症の場合は仰向けで寝て腰が少し反っただけでも狭窄部位の血流が悪くなります。

自律神経に働きかける無血刺絡

発痛物質を散らすには、基本的に血流促進が一番です。

ですが、ずっと温め続けると血管が拡がりすぎてしまい、逆に血流が悪くなって重だるくなります。

無血刺絡の痛圧刺激は外側脊髄視床路を通り、間脳視床下部に届き、自律神経を介して即座に末梢へフィードバックが起こります。

それすなわち、広がりすぎは適度に収縮し、収縮しすぎは適度に広げるのです。

施術

なので、治療ポイントとしては重だるさを感じる部位周辺と、支配神経の出口である脊柱です。
 
今回の患者様は、座っていても立っていても動かしても重だるい状態ですので、もう少し負担が掛かるとこの症状は痛みに変わる恐れがあります。
なので、無血刺絡の刺激も加えますが動きを詳しく診ていき、どの動きが特にだるいのかを見極め、どの急所を押えると少しでも楽になるかというポイントを探っていきます。
腰を捻ったり前後に曲げる際は、中殿筋を押えると楽になるとおっしゃっていました。
 
筋肉や神経、血管には繋がりがあります。どこかの筋肉が硬くなって血の巡りが悪くなると、連動した離れた部位に症状が出る事があります。

なので、重だるさも痛みの一種と捉えしっかり施術して、最後に無血刺絡の刺激を症状がある部位に加えていきます。

結果

すると、重だるさが取れたとおっしゃっていました。
無血刺絡の痛圧刺激により、血管を拡張させ循環を良くして内因性発痛物質などを散らした結果症状が改善したと考えられます。
なので、まとめると「重だるさ」も「痛み」の一種と捉える事。

そして、痛圧刺激により血管拡張させ循環を良くすることにより重だるさが改善する確率はかなり高いという事です。
慢性急性の症状には、鍼や刺絡が効果的な場合もあります。

お辛い方は神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へ。