最大限の施術効果を出すには患者様の協力が必要不可欠です。


当院では、無血刺絡という治療法を主に行っています。これは簡単にいうと、効率よく軸索反射というものを起こし速やかに痛みを緩和させる療法です。
無血刺絡は主に血の巡りが悪く、それによりブラジキン、プロスタグランジンなどの内因性発痛物質が発生してそれにより痛みが起きている症状にかなり効果的です。適切な箇所に刺激を加えればものの5分で症状は改善します。これは今までの僕の臨床経験による統計データに基づいています。


無血刺絡とは脳神経外科医の長田裕先生が考案された画期的な治療法で、痛圧刺激を用いて侵害受容器を興奮させ、軸索反射を起こし血管拡張を促し、内因性発痛質を散らして除痛に至るという確固たる理論に基づいている治療法です。
 
血流不良が症状に関係しているものであればかなり効果的ですが、それ以外の原因による症状でも極力症状を押えたり、緩和させることも可能です。
しかしこの無血刺絡、もとい鍼や灸など様々な治療法でもそうですが効果を最大限うまく出すには、施術者の技量の他に患者様の協力が必要不可欠です。
効果がでなければ患者様のせいという逃げ道の話ではなくて、これはどのジャンルや業界でも同じだと思います。
要は受け手の心の開き具合と真剣さ、協力的かどうかです。
 
例えば、ゴルフのレッスンやダイエットの指導を受けるにしても、指導側がいくら頑張って教えてもやる側にやる気が無くて、努力せず楽して自己を高めようという考えの方では上達が悪いと思います。

治療院の世界も同じで、「プラセボ効果だろ」とか「口車に乗ってたまるか」とか「有名な先生のもとを渡り歩いても治らなかったこの症状が治せるものか」みたいな別の意味でやる気満々の臨戦態勢状態で治療に臨まれたら、効果なんて出ません。効果が出てたとしても、強い負の感情により交感神経が優位になって除痛効果が打ち消されると思います。
 
なぜ効果が出ないか、または出にくいかというと臨戦態勢の患者様は、交感神経優位だからです。
交感神経が優位になると血管が収縮して血圧、心拍数ともに上昇し、消化機能など内臓の働きが低下します。簡単に言うと身体がストレスを受けている状態になります。
そのような体に対して、これからリラックスの副交感神経を優位にして血管を開かせて内因性発痛物質を散らして除痛を促していくという施術をするのに、かなりのマイナスからのスタートとなるわけです。なので、まるっきり効果が出ないわけではありませんが出しにくい事は確かです。
 
さらに、人間の脳の働きも関係しているでしょう。人間の脳はとても複雑であいまいなものです。
「こうあるべきだ」という思い込みと今までの経験などが合わさり、自分にとって不都合な情報をシャットアウトする働きが実際にあります。
例えば高いワインと安いワインがあって、格調高い場所で自称ソムリエの立派な紳士がもっともらしい口上を並べて安いワインを高くて価値があるものだと言えば多くの方は騙されるでしょう。
そうなのか、これが高級ワインなのかと思うはずですよ。たとえ、変な渋みや雑味があったとしても「そんなわけない、これは高級ワインなんだ」という思い込みが、脳の中で渋みや雑味を感知する領域の機能を鈍くするのです。
これは、かなり大雑把な例を出しましたが催眠術やマジックなどの理論でも使われる、脳波測定とMRIなどを駆使した実験で検証されているれっきとした事実です。
なので投薬、注射もせずにこんなもので治るはずがないという思い込み、一流大学病院のナントカ教授に診てもらったのに治らなかったのにこんなとこで治るわけがないという強い経験による思い込みが、痛んだところを正す体にとって良い情報をシャットアウトすることは大いにあり得るのです。そしてそれは繊細な情報なので、ちゃんと心を開いて感じれるような状態でないとキャッチしそこねます。
 
心を開いてどのような情報でもしっかり感じ取ってそれを中枢すなわち脳に伝える。そしてそこからフィードバックして末梢に伝わり損傷個所に修正を加え、症状の早期改善を図るという機序が大切なのです。

当院ではできうる限り患者様がストレスなくリラックスして施術を受けて頂けるように全力を尽くします。
 
神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。
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