神楽坂/鍼・刺絡・整骨(症例)ストレートネック、寝違い。

今回は元々ストレートネックで、さらに頚椎症が疑われる強い症状の寝違いです。

強い症状を診る時は注意。

寝違いや50肩は場合によって注意が必要です。

あまりにも強い痛みがある場合、腱が切れているとか頸椎ヘルニア、頚髄症などの可能性があるからです。

症状。

今回の患者様は、丸まって寝ていて朝になったら頚、背中がとても痛くなっていたそうです。

さらに、肘の内側から上腕辺りが痺れがあり、首の後屈、左右側屈、左右回旋が痛くて出来ない状態です。

痺れがあって特に後屈と側屈が痛くて出来ない時は頸椎症を疑いながら施術せねばなりません。

患部は触らない方が良い。

基本的に患部を触らず、離れた筋肉や急所を使って施術していきます。

なぜなら、万が一神経根部に炎症があった場合、そこを刺激すると悪化するからです。

背中が痛いと仰っているのは、腕の痛む部位と合わせてC8、TH18、TH1の支配領域のあたりでした。

頸椎と胸椎の移行部付近、すなわち頚と背中の付け根なので背中が痛んでいる可能性があります。

施術。

まずは、回旋と側屈が楽になるポイントを探して緩めていきました。

首の皮膚をつまみ、表面の筋膜を緩めていきました。

これで運動時痛は若干の改善が見られました。

しかし、まだ痺れと背中が痛むという事でしたのでC8とTH1付近に無血刺絡を行いました。

その結果、背中の痛みと痺れがかなり消失しました。

無血刺絡は血管を開かせる効果があります。

血流が良くなることで発痛物質が流れて、症状に改善が見られた可能性が高いです。

いらして頂いた時の頚の回旋、側屈痛と痺れ、背中の痛みは消失しました。

頚椎症とストレートネック。

しかし、また症状のもどりもあるかもしれませんし、後屈痛は多少楽になりましたが、頚椎症の可能性もあるので後屈痛に関してはあまり積極的には攻めませんでした。

少し様子を見ます。

実はこの方、痺れは数カ月前からあり、整形でレントゲンとMRIを撮っていました。

結果はストレートネックで、特にそれ以外問題ないとの事だったそうです。

ストレートネックとは、頚部における生理的湾曲が少ない状態の事です。

これにより、頭の重さが頸椎と関節部にかかることで肩こり首こり頭痛などを発症しやすくなります。

ただ、必ずしも症状が出るわけではなく、湾曲が無くても無症状な方もいます。

しかし、ストレートネックだと首肩背中に負担が掛かりやすいのは事実です。

そこから頸椎症に発展してもなんら不思議はありません。

普段の姿勢を気を付けて、首の前の頚長筋という筋肉を緩めて活性化させることで改善がみられる可能性があります。

鍼や整骨、無血刺絡なら神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へお任せ下さい。

 

なので、継続的に経過を見ていく必要があります。

万一、頚椎症だったとしても無血刺絡は痺れに対して効果を発揮することが多いです。整形にリハのように首の牽引とマイクロ、電気だけでは治らない場合は、リリカなど薬に走らず別の治療方針で別の刺激が必要だったりします。

 

首の寝違いや頚椎症でお悩みの方は是非ともいらして頂ければと思います。