神楽坂/鍼・整骨・刺絡(症例)ボルダリングによるばね指。

今回は、無血刺絡で効果が出た症例集で、ばね指についてです。

オーバーユーズで起きる事が多い。

ばね指とは、腱鞘炎が悪化した状態です。

指を動かしすぎると腱と腱鞘部に摩擦が生じ、炎症を起こします。

それが腱鞘炎です。

そこからさらに使い過ぎると、炎症部が肥厚して腱をロックしてしまいます。

すると、朝起きた時に指が曲がったまま伸びなくなってしまいます。

これがばね指です。

ばね指の対処法。

まず消炎鎮痛です。

サポーターやテーピングで保護しつつ、安静にすることも重要です。

あとは、温めてなるべく痛くない状態でのリハビリが肝要です。

理学療法の一つである超音波もいいです。

超振動を用いて肥厚した腱鞘部を温めて緩めると同時に、炎症部の治癒を促すのです。

ボルダリングとばね指。

今回の患者様は、ボルダリングを趣味でやっていらっしゃる方です。

短時間とはいえ、指と足の一部位で全体重を支えるのがボルダリングです。

そのため、強めの負荷が毎回指にかかりばね指になってしまいました。

そして、クライミングをやっている方は指の関節症と疲労をほぼ全員が持っています。

関節の変形と疲労、血流不足が基盤としてある状態からのスタートです。

当然、腱鞘炎やばね指など指の怪我が起きやすいのです。

なぜ、痛いし傷める事を解っているのにクライミングをするのか?

それは「そこに壁があるから」です(笑)

クライマーの方はとても熱心で、根性、忍耐のある方々ばかりです。

多くの方が使い過ぎによる指のOAを持っている。

変形性関節症(Osteoarthritis)は略してOAと言います。

基本は加齢により起きる事が多いです。

今回の患者様は、ばね指とは別に薬指が曲がりにくくて、指と手のひらが全然くっつかない状態です。

無血刺絡の施術。

そこで、曲がらない関節部に無血刺絡を行いました。

すると、チクチクした部位が赤くなりました。

これはフレアー現象といって、血管が拡張している事を意味しています。

その後、もう一度握ってもらいます。

すると半分くらい楽になり、大分曲がるようになりました。

場所を変えてあと2箇所くらい無血刺絡を行いました。

その後、痛むところに超音波を7分当てて、もう一度握ってもらいました。

それにより、大分痛みなく楽に握ることが出来て、指と手のひらがくっつきました。

すり減った関節軟骨や変形した骨は元に戻らない。

 今回は割とうまくいきましたが、変形してすり減った軟骨をもつ指はそうそう簡単にまがりません。

僕自身、20年近く人体を親指で押し続けて右親指の関節は完全に変形しています。

左親指は曲げれば手のひらに付きますが、右は付きません。

どんなに温めたり刺激をしてもです。

そのため、指を傷めたくないならば、ケア、レスト、負荷のコントロールは絶対重要です。

そして、血流です。

痛んだところに栄養素や酸素を送り届けて、老廃物を回収するのは血液です。

毛細血管の血流が痛み緩和、リカバリーの鍵を握っているのです。

鍼や刺絡は慢性痛に効果的です。お辛い方は神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へお越し下さい。