低血圧

低血圧の目安は、収縮期血圧(上)100mmHg以下、拡張期血圧(下)60mmHg。しかし血圧は個人差が大きいため、明確な基準はないとされる。低血圧になると、血液と酸素が身体に十分行き渡らなくなるため、全身のだるさ、めまい、頭痛、肩こり、不眠、めまい、吐き気、発汗、動悸などの症状が出る。

低血圧には3パターンある。

①本態性低血圧

元々血圧が低い状態。それで不具合がないなら別に問題ないとされる。

②症候性低血圧

何か明確な原因が元で起きる低血圧。

③起立性低血圧

自律神経の調節障害で起きる低血圧。身体と自律神経の成長のアンバランスにより若年者、循環器系の老化により高齢者に起きやすい。

座っての居眠り以外、寝てる時は基本的に心臓と血管の高さは同じだ。立ち上がると血液が足の方に移動し必然的に心臓より下になる。その際、自律神経と末梢血管がしっかり機能していないと下に下がった血液を上に上げる事が困難となる。結果、血液が十分に脳に上がらず不調をきたす。

自律神経と末梢血管が正常に機能しなくなる原因としては、自律神経そのものの異常、糖尿病、パーキンソン病、加齢、起立性調節障害、薬の副作用などが挙げられる。

後は胃や大腸など内部に出血がある場合も低血圧となるが、外に症状が出ていないため気付きにくい。しかし、内臓の損傷や病気により内部で出血した際は起立性低血圧が初発症状となる事が多い。そのため普段低血圧ではないのに、立ち上がると同時にふらつくという起立性低血圧症状が続くようならば一度病院を受診すべきだ。

そしていつもより血圧が低くて脈拍が速い、血圧はいつもと同じくらいだけど脈が速い時は起立性低血圧かもしれない。もしも日常生活に支障が出ているなら病院に行くべき。

低血圧を解消するには水分、塩分を摂る、運動をすることが肝要だ。塩分に関しては摂りすぎは良くないと言われるが、過剰な減塩も良くない。

立ち眩みの時は倒れて怪我をしないように注意。横になり頭を低くする。頭を低くすると血圧が頭に行きやすい。心臓と平衡の位置に近づけるのだ。水分は一日2リットル、塩分は1日10gを目安に摂る。ただし、持病がある人は注意する事。