無血刺絡の症例。(主訴)飲酒後の頭痛。

お酒を飲んだ後の血管拡張型頭痛。

今回は、自分自身の症例です。

お酒を飲んで頭が痛くなり、その後お風呂に入ったのが最悪でした。

温まって血管が更に拡張して、寝る時に気持ちの悪さと頭痛がひどくなったのです。

頭を少し動かすだけでもガンガンと頭痛がするような状態でした…。
 
このような事、今までの人生で皆様も多少はあると思います。

対処法。

お酒を飲んだ後の頭痛の対処法、

頭痛薬を飲む 冷やす はちまきをする 自分で頭をマッサージする 吐く 

など、人により様々でしょう。

マッサージはいいのか?

学生時代、お酒を飲んで頭痛が起きた時はよく自分で味塩の小ビンでぐりぐり首筋をマッサージしていました。

頚肩周囲の凝りに対して、強めの刺激を加えると血管が収縮して拡張型頭痛が楽になります。
でもそれだと、ある程度楽になるまで30分ぐらいかかります。

本気でガンガン痛くて布団の中でピクリとも動けないような時はそんなことできません。

辛い頭痛の時は無血刺絡。

そのような辛い頭痛時は無血刺絡を試みます。

これは爪楊枝でもできます。

頭や顔にチクチクする痛圧刺激を加えると自律神経に作用して血管が収縮するのです。

血管が収縮すると拍動時、三叉神経に当たらなくなります。

それによりズキズキがらくになるというメカニズムです。

なぜ飲むのか?

僕はお酒がそんなに好きなわけでも強いわけでもありません。

でも、飲もうと思えばそれなりには飲めます。

最近は「ひれ酒」や日本酒が好きで飲んでます。

日本酒やワインはカクテルとかビールと比べるとアルコール度数が強いです。
強いお酒をある程度飲むと、時間がたってから頭が痛くなることが多いです。

お酒と血管拡張のメカニズム。

アルコールが消化器系から吸収され血液に入ります。

血中アルコール濃度を薄めるため水を吸収しようと血管は拡張します。

そして、身体は毒素を処理するためにフル稼働します。

血管が拡がっていると血流が悪くなるので、血圧が上がります。

普段より拡張した血管が強い拍動により側頭部の三叉神経に当たって拍動性の痛みが出るのです。

本当は、飲酒後にお風呂はNG。

当たり前ですが、お風呂に入ると悪化します。

なぜなら身体が温まり、脱水、血管拡張、血圧上昇が進むからです。
循環器に多大な負荷がかかり、下手したら死にます。

意識を失い、溺れ死ぬ事もあります。

この時は30歳くらいでしたからまだ若気の至りですみました。というか運がよかっただけです。

飲酒後の湯船は絶対に入ってはいけません。

次の日。

起きたら、疲労感みたいなのはありましたが胃のもたれとかむかつき、頭の痛さは特にありませんでした。

無血刺絡は痛みや痺れに効果がある以外に、そもそも副交感反応を引き出す療法ですので、胃腸運動も活性化されなんらかの良い変化が体に起きたのかもしれません。

頭痛の悩みは神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院へ。

無血刺絡は少ない刺激で即座に自律神経に作用します。

比較的強めの症状にも対応は出来ますが、今回の様な無茶な事はしないにこした事はありません。

頭痛でお悩みの方はいつでもお待ちしております。