今回は、背中から首にかけての痛みです。
特に捻ったとかぶつけたわけではなくて、朝起きた時に頚が痛いという状態です。
寝違いと頚部捻挫。
痺れはなくて動かすと頚の筋肉が痛む場合、これは寝違いであると考えられます。
要は、急性の頚部捻挫という事です。
そして「寝違え」は別に変な体勢で寝たわけでなくても起こります。
寝違えは捻らなくても起きる。
もっとも、捻ったとか、変な姿勢で寝てたことで頚部捻挫を起こすこともあります。
ですが基本、寝違いは慢性疲労が原因です。
デスクワークなどで同じ姿勢がずっと続いている。
夏場でエアコンが効いてる。水分塩分の過不足など。
これらの他に、軽微な負荷が溜りに溜って筋肉を包む膜に傷がついて激痛になるのです。
いつ爆発してもおかしくない状態で、何がとどめになるか分からないわけですね。
寝て起きたら頚が動かなくなっていた場合は寝る姿勢が「とどめ」となったということです。
これの腰バージョンが急性腰部捻挫といって通称ぎっくり腰と呼ばれているわけです。
下にゴミが落ちているから拾おうとした瞬間や、子供を抱き上げる一歩手前とか、立ち上がろうとした瞬間などいつでも起こりえます。
頚も同じです。
日常から負担が掛かっている場合、いつどんな刺激で痛めてもおかしくありません。
頚以外にも背中や肩も緩めていく必要がある。
頚の痛みの場合、背中から首、肩から腕、前屈などの筋肉が硬くなって痛んでいる場合が多いです。
頚肩背中全体に負荷がかかる生活をされているは、一カ所だけ痛んでいるという事は少ないのです。
前屈痛は後頚部の筋肉、後屈痛は頚の側面の奥の筋肉、回旋痛は顎や耳のあたりの筋肉など、様々なところが全体の痛みに関係しています。
一つ一つの動きを診ながら、どこの筋肉がその動きに関与しているかを丁寧に見ていき、包括的にほぐしていく必要があります。
関連部位に真の原因がある事が多い。
痛む箇所だけを施術していても一向に症状が緩和しない場合は、別の部位に原因があります。
前屈痛、左回旋、左側屈は左の肩甲挙筋。
後屈は頚部の深部の筋肉と乳様突起の近くの急所や顎二腹筋を緩める事で症状はほぼ改善しました。
回旋時痛の場合は、顎や耳のあたりの筋肉を押えて楽になるのであれば顎二腹筋は効果的な場合が多いです。
鍼や整体が頚肩凝り、寝違いに効果的な場合も多いです。
お身体お辛い方は是非、神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へお越しください。