今回は、腕の痺れと違和感についてです。
基本的に痺れなどの神経症状は、どの神経の支配領域に症状が出ているのかという高位診断が非常に重要になります。
その上で、原因部位に適切なアプローチを行わなくてはなりません。
どの領域の神経症状か?
今回の患者様は、デルマトームで言うところのC6領域で症状が出ていました。
まずは神経の出口である頚の状態を診る事が不可欠です。
頚が痛みますか?とお聞きしたところ特に痛まないとのことでした。
首を様々な方向に動かしてもらっても特に痛みはない。
そうなると、頚が大元の原因でない可能性が高くなります。
腕の痺れは100%頚が悪いわけではない。
そこで、日常生活で腕を良く使う動きや仕事はありませんか?
と尋ねたところ、重い物をたくさん持ったり、茶碗洗いと洗濯などの仕事が多いとのことでした。その方の仕事の流儀で極力洗濯は手洗いで、脱水機にかけるにしても最後は手で絞るというものだそうです。特に最近は洗濯物が多かったとの事。
恐らくそれにより前腕上腕に負荷が多大にかかり筋肉が硬くなって筋肉と筋肉の間にある神経を多少圧迫していまい神経が痛んだのではないかと仮説を立てました。
局所と離れた部位へのアプローチ。
そこで、C6領域の肘や上腕、前腕、指先の経穴を指で押さえて響きを与えました。そうすると、指で押さえられている感覚が強くて痺れがあまり感じないと仰っていました。そのような経穴に刺激を加えて筋肉を緩めていくことにより、手を放しても痺れをあまり感じなくなったと仰っていました。
オーバーユーズで筋肉が硬くなり、血の巡りが悪くなるとそれにより周辺の神経が痛むという事もあると思います。その際に、然るべき痛んだ神経を的確に見つけ出し、その神経走行に沿って周囲の筋肉及び急所を和らげるという施術も大切です。
鍼や整体が筋疲労や凝りに効果的な場合も多いです。
お身体お辛い方は是非、神楽坂東五軒町鍼灸整骨院へお越しください。