「必殺仕業人」やいとや又右衛門。医を信じず巫を信ずる…。

鍼灸柔道整復師による「必殺シリーズ」の考察。

今回は、必殺仕業人のある描写です。

たしか、病気を医術ではなく祈祷で治すとして高額な治療費を請求するとか、それを盲目的に信じてひどい目に遭ったとか、そんな話だったと思います。

大分前の話で覚えていなくてすみません…。

医を信ぜず、巫を信じるはだめ。

医は医療の事です。巫はおまじないや祈祷の事です。

医療ではなく、祈祷や呪術では病は治らないどころか、治りが悪くなるという意味です。

昔の中国にいたとされる医術の名人である扁鵲の言葉です。

※「史記」扁鵲列伝 病の六不治より。

祈るだけでは改善の方向へ一歩も前に進みません。

現代でもある霊感詐欺

霊能者みたいな人を本気で信じすぎて、明らかにバイタルが不安定なのに投薬が遅れて命が失われた事件が実際にあります。

仕業人の話ではそれによって病が悪化して死人が出たとかそうゆう描写はありませんが、そのままいくと要はそうなるわけですね。

今の世の中は、確かに利権がらみとか陰謀みたいなので何が正確な情報なのか分からなかったりします。正しい情報が隠されたりしています。

それをいいことに、「これをやれば~~が治る」とかいって高額なお金を請求したりする詐欺まがいな事をする人がいます。

極端な事を結構言ってきます。

でも科学的根拠がないし、その人自身医者とか鍼灸師の様な国家資格者でも何でもないのです。

それを鵜呑みにして病気が悪化したり、ひどいと死ぬ場合もあるのです。

心の支えとしては大切

もちろん、祈りやありがたいお話を聴いたり、別角度から痛みや病をとらえた話を聴くことで少し気や心が楽になったりすることは大いにあるでしょう。

それはいいことです。

でも、現代の医療を全部拒否し、巫にお金も身も心もすべてゆだねるのは絶対ダメです。

やいとや又右衛門

仕業人は、やいとや又右衛門という鍼灸師が登場します。

大出俊さん演じる又右衛門はかっこいいけど、女好きで腕っぷしが弱く、時々なんだコイツ的な態度をとる時もあるのですが、好きなキャラクターの一人です。

又右衛門は毎回、裏の仕事前におみくじを引きます。

この結果で動揺したりするので彼自身、不安定な仕事人(仕業人)だと思います。

親が同業者で、子供の頃からそのような教育を確か受けていた設定だった気がします。

ではなぜフィジカルもメンタルも弱いのか?

恐らく、生育環境が良くなかったのでしょう。

一種の愛着障害のようなもので幼少期、親との不適切な関りにより不安感を抱きやすい性格になった可能性があるかもしれません。

不安があるなら、あらゆるリスクヘッジをした上で自信を持って仕事に行けばいいのです(笑)

おみくじなどに頼ってはいけません。

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