皆様こんにちは。
今日は、「必殺仕掛人」の藤枝梅安の鍼についてです。
藤枝梅安とは、必殺仕掛人の登場人物で、江戸の鍼医者という設定です。
梅安先生は基本的に浅刺しです。どうゆうことかというと、鍼を浅く刺して、深く刺さずに刺激を加えるという方法です。
浅く刺して皮膚表面にチクという刺激を加えることにより自律神経にアプローチできるという事が最近の研究で明らかになってきています。
よって、その浅刺しの刺激で自律神経を整えることにより様々な症状を緩和させているというようにも解釈できます。
しかし、劇中では長くて太い臨床では絶対使わない鍼みたいな武器を用いて、敵を殺したり味方を生き返らせたり、敵を一瞬で眠らせたり、記憶を消したりとめちゃくちゃな描写があります。
これらに関して、本当にこんなことが出来ると思っている方々が実はいます(笑)
はっきり言います。出来ません!!
鍼が怖いと思っている方々の中には本当に、仕掛人の殺陣やそれらを模倣した演出や話などに恐怖を感じたり、少しだけでも不安な気持ちになったり、もしかしたら本当にこうなるかもなと思っているのが事実です。
これは、鍼灸治療が風評被害を受けているに他なりません!(笑)
(笑)とか書きましたが割と本気で僕は書いています。
必殺の殺陣のコンセプトとしては絶対にありえない、不可能な素人が真似できないものというのがあります。しかし、現実的に絶対にそうはならないけど、鍼師による鍼のようなものを用いた殺陣は実際誤解を招きます。
だからどうというわけではないんですけどね。僕自身は「必殺」のファンだし。
でも、ほんとにこれだけは覚えておいて下さい。鍼は人を治すための療術です!あんなような、記憶を消すとか眠らすとか催眠術みたいなことや命を奪うことはできません!鍼一本刺さっただけで中枢器官や脳がダメージを負うなどありません。しっかり守られています。人間の身体はもっと強くできているのです!
