55 必殺仕事人の考察シリーズ。「必殺仕事人Ⅴ 激闘編」はぐれ仕事人 壱 弐 参について。

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皆様こんばんは。
今日は、必殺仕事人Ⅴ激闘編から、はぐれ仕事人について書いていきます。

壱、弐、参という名前で三人います。
もともと、属していた仕事人チームのリーダーが捕まって処刑されてしまい、チームが崩壊しバラバラになってしまってピンでは仕事を取れなくなってしまった状態をはぐれ仕事人といいます。

主に、どこかの仕事人チームの助っ人として裏の仕事を行い、分け前を貰うという形になります。
腕に自信があれば、通常より高い仕事料を吹っ掛けたりすることもできます。
しかし、壱、弐、参が助っ人として加わる主水チームは全員腕は確かなので、よほど主水さん達が困ってない限りは皆と同じ仕事料となります。

各キャラクターについて軽く説明していきます。

壱 (柴 俊夫さん)
相手の首骨を捻り折る技を使います。製作サイドの意向では、激闘編ということでハードな路線でいきたいと考えていたらしく、念仏の鉄を再登場させたかったそうです。
しかし、どうしても山崎 努さんが頚を縦にふらなかったということで、鉄のような技を使う仕事人として、壱が登場したそうです。
壱は、めちゃくちゃ女好きでせっかく稼いだお金も全部夜の遊びに消えてしまったりするのですが、とても情に熱く頼りになるキャラクターです。喋り方が凄く江戸っ子という感じがして好きでした(笑)

弐 (梅沢 富美男さん)
女形役者さんである梅沢さんは、劇中でも舞を披露したりそれと合わせた華麗な殺陣を演じてます。
扇子に仕込んだ刃を用いてすれ違い様に、相手の頸動脈を切る技を使います。
なかなか、味のあるキャラクターで好きでしたが梅沢さんの都合かあんまり出てこなかったのが残念でした…。

参 (笑福亭 鶴瓶さん)
いつも見るバラエティー番組同様の笑顔を見せてくれますが、シリアスなシーンになるとキリッとした顔になり途端に画面に緊張感が出る、独特の演技だなと思ってみてました。
参は、ぽっぺん売りです。仕事にもぽっぺんを使います。自らぽっぺんを鳴らして敵を引き寄せ、その鳴らしたぽっぺんで前頭部を突くという技を使います。

…今のところ考察というより、僕の感想になってしまってますが、少しそれぞれの技について考えていきましょう。

 

まず、壱。鉄のように怪力で首骨を折る技ですが、鉄との違いは技の後の敵の肢位です。

鉄は首骨を砕いている描写があり、そのため技の後、敵の首は正面を向いていて動いていません。
一方、壱は首を捻り折っているので敵の首は技の後、回旋力が加わった方を向いています。
現実的には、全面から頸椎を触るのは不可能です。なぜなら喉頭軟骨などの喉の軟骨と、気道があるため頸椎まで届きません。届いたとしても充分に力を入れたり掴む事はできないでしょう。

壱の場合、あの程度の頚の回旋はまったく問題なく可動域内です。当たり前ですが…。しかし、可動域一杯に頚を回旋した状態から頚を伸展位にしてさらに可動範囲外まで頚を回旋させると頸椎及び脊髄を痛める可能性は高いと思います。とても危険です。

 

次に、弐の殺陣についてです。

扇子に仕込んだ刃で、相手の頸動脈を切る技ですが、基本的に通りすがりなどで技を使うことが多く、敵は動いています。
特に頸部というものは、回旋、側屈、屈曲、伸展とあらゆる方向に動きます。
なので、非常に狙い辛いのではないかとおもいます。

弐が頸部で狙う部位はもっと細かくいうと、内頸動脈です。ここが断裂すると脳への血液供給がほぼ半分途絶えてしまいます。
頸動脈は、鎖骨下動脈から枝分かれし大体頚の前側面にあります。そして深さが約3センチくらいの所にあります。そこを、しかもターゲットが体も首も動く状態で内頸動脈を正確に、一発で断裂させるのは至難の技だと思います。

刀ならばいざ知らす、扇子に仕込んだ刃ですので、支点、力点、作用点の面で考えてちゃんと力が切っ先に伝わるか、支点の部分が弱いのではないかという懸念があります。

まあ、よっぽど相手を油断させなければ動く細い頸部の内頸動脈を狙うなど不可能なので女性の格好をして、まさか切れないだろと思う扇子を使うという要素も大切だとは思います。
怖そうな大男が刀を構えてたら、絶対頚とか心臓とかは気を張ってガードしますもんね。

 

最後に参の殺陣ですね。
以前の、やいとや又右衛門の回でも書いたと思いますが、おでこは前頭骨という骨がありますのでそう簡単に脳へはたどり着けません。
外科手術でも開頭手術は大変なのに、あんなぽっぺんや焼き鍼では、前頭骨を破る事はできないでしょう。

ということで、三人のうちで一番非現実的な技はぽっぺんを使う参だと思います。
しかも、ガラスなので潜伏、移動中に割れるリスクもあるし一回しくじったとして、スペアを用意するのもかさばる心配もあります。

弐も扇子の強度が懸念されますので、一回の仕事が連戦だと大丈夫かなと思ってしまいます。

ということで、体術に優れた無手の壱が一番強くオールラウダーといえると思います。壱は体術が抜群に優れています。小判を用いて、真剣白羽取りを披露してくれたりします(笑)

 

激闘編は見処がたくさんあります!書いている内に色々思いだし、また見返したくなってきました!

気になる方は是非見てみてください!

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

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