45 必殺仕事人の考察シリーズ。必殺仕置屋稼業 印玄 高所からの落下について。

動画を見る。

皆さんこんにちは。
今日は、必殺仕置屋稼業の印玄について書いていきます。

印玄は、動画で説明したように元僧侶で捨三と同じ職場である、銭湯のかま焚きの仕事をしています。

単純で、力持ちで仲間思いでどこかコミカルな愛すべきキャラクターです。

さて、印玄の仕置きの仕方ですが悪人を屋根の上に連れていってそこから突き落とします(笑)

単純な技というか、怪力の成せる技です。
印玄は、僕が考えた仕事人のカテゴリーでどこに属するかというと間違いなく「怪力系」です。

テクニックというよりかは力が物を言うやり方ですね(笑)

しかし、多少のテクニックは必要にはなると思います。

というのも、印玄が相手を抱えて階段を上ったりと屋根に上がるまでの細かい描写はありません。
ですが、目安60キロを越える成人男性を担いで屋根に上るというのはそれなりのテクニックというかコツが必要だと思います。

そして、なんとか相手を屋根の上に連れていってそこから落とす際も、自分も引っ張られないように、尚且つ一発で仕留められるようにどの態勢からどこを押して落とすかという相手の肢位も大切になってくると思います。

さて、相手が屋根から転落、要は高所から落下して命を落とすという設定について少し考えていきましょう。

動画で説明したように、高所から落下した際に危ない怪我の一つに、頭骸底骨折があります。
頭骸骨の中でも、脳が乗っかっているいわば土台部分の骨の骨折ですね。

ここは、足から垂直に落ちたときに地面から外力が背骨を通して伝わり、最終的に頚骨に頭骸底部が突き上げられることにより損傷します。

それによって硬膜と、くも膜が破れて髄液が漏れ出たり、中枢神経系が損傷を受けたり、脳神経や血管を損傷する可能性があります。

だいたい印玄の殺陣を見てみると、悪人は結構派手に落ちて頭を強く打って絶命しているようにみえますが、足から垂直に落ちたとしても頭蓋内部を損傷するリスクが充分にあるのです。

他に高所からの転落で命に関わる損傷部位は、骨盤骨骨折が考えられます。

これは、直達外力といって転落して地面に骨盤を強く打ち付け、骨盤の骨がバラバラになるような状態です。

この場合懸念されるのが、骨盤腔内の損傷です。
例えば、骨折した骨片が腸を損傷した場合、細菌が腹膜内に広がり、腹膜炎を起こす可能性があります。
腎臓や尿管、膀胱を損傷すると、腎盂腎炎を発症したり、尿の中の毒素が損傷した血管内に入り尿毒症を起こしたりします。

あとは、腹大動脈を損傷する可能性もあります。その際は大出血による出血性ショック、腸の内容物が血管内に入ることにより起きる敗血症、腹大動脈解離、それによる血栓、など恐ろしいことが多々起こる可能性が非常に高いです。

 

実際の高所からの転落による外傷は主に、高所作業など仕事中の発生がほとんどです。
あと、骨盤骨折は交通事故と仕事中の高所からの転落がほとんどだそうです。

危険な外傷が日常生活にも潜んでいますので、充分気をつけて頂きたいと思います。

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

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