50  必殺仕事人の考察シリーズ。「江戸プロフェッショナル必殺商売人」おせいさん 肝臓について。

動画を見る。

https://youtu.be/LDTzmA6IYh8

 

皆様こんにちは。
今日は、江戸プロフェッショナル必殺商売人から、おせいさんについて書いていきます。

基本的におせいさんは、相手の頚筋を華麗にそして素早く切る技を使い、「頸動脈系」に属す仕事人です。
でも、まれに合い口や主水さんの刀などを用いて胴を刺す殺陣もあります。

このような相手の胴を刺す、内蔵を狙う系の合い口を使うグループを「合い口系」と定義します。
この合い口系の仕事人は他に、おばさん、政吉などがいます。

おせいさんは、頸動脈を狙う技が多いのでどちらかというと「頸動脈系」のグループなのですが、合い口系の仕事人が少ないのでこちらのカテゴリーで書いていきます。

さて、合い口を用いて胴を刺す訳ですが、解剖学的に考えて内蔵損傷がまず真っ先に考えられます。

内蔵を損傷することにより、その内蔵の機能不全を起こし本来の役目を果たすことが出来ず様々な重匿な症状があらわれたり、純粋に出血が起こり出血性ショックを起こし人体が危険な状態になるという事もあります。

それでは、腹部を損傷することにより機能不全を起こすとどうなってしまうのか、各臓器について書いていきます。

 

心臓
心臓は、村雨の大吉の回でも書きましたが、胸骨や横隔膜などに守られそう簡単には触れることができません。
ここを合い口で損傷させるには胸骨の近くの肋骨と肋骨の狭い隙間を正確に捕らえ刃を差し込まなくてはいけません。そして、万が一それが出来たとしたらまず肺が損傷されます。そして、その奥にある心臓に刃が達することにより初めて心臓を捕らえることができるのです。

なので、動いている相手の肋骨と肋骨の間をピンポイントで通すというのは不可能です。さらに肋骨と肋骨の間は、肋間筋という筋肉で守られています。
ただピンポイントで刺せばいいだけだはなく、ある程度の勢いと強度がないと心臓までは届きません。

次に、内蔵の大まかな機能と損傷を受けるとどうなるかについて書いていきます。

肺と心臓の機能について。
肺と心臓は繋がっており、心臓から拍出した血液は全て肺を通って戻ります。なので肺が刃物などで損傷を受けると全身の血液循環に支障をきたします。
さらに、肺はガス交換をする臓器です。二酸化炭素と酸素の交換ができなくなるので、脳を含む全身が酸欠状態に陥ります。それにより様々な臓器の不全、細胞の壊死などが起こります。

 

肝臓
動画でも説明してますが、肝臓は人体の中でもっとも大きな臓器です。
解毒作用や様々なタンパク質の合成、血液の貯蔵などを行っています。
この肝臓は、全血液の10%を貯蔵しているのです。
全血液の20%が失われると出血がショックを起こし命の危険があります。
なので、肝臓を損傷することにより他の臓器と比べて出血が多く起こる可能性が高いです。
※上記の肺と心臓ですが、二つは肺動脈、肺静脈という血管で結ばれています。ここは肋骨や胸骨などで守られ、意図的に尚且つ簡単に損傷させることはできません。なので心肺を除いた腹部臓器の中で、一番損傷を受け出血すると危険なのは肝臓といえます。


飲食物は口から食道、食道から噴門というゲートを通過し胃に入ります。そして、幽門というゲートを通過し小腸にはいります。
胃は、食べ物を胃酸でドロドロに溶かし蠕動運動でさらに柔らかくして次のセクションである小腸に送り届けるという働きをします。
胃の位置は、肝臓が右にあるのでその反対の左の季肋部にあります。
胃が損傷を受けると胃に穴が開き、内容物が出て来て腹膜炎を起こします。さらに近くの腹大動脈などの大きな血管を切り損傷することにより大出血を起こす可能性があります。
外傷、とくに刺傷による怪我は小腸が一番多く、次に大腸、その次が胃だそうです。

膵臓
膵臓は胃の裏の下あたりにある小さな臓器です。
ランゲルハンス島という部分があり、血糖値を調節するインスリン、グルカゴンというホルモンを出す重要な臓器です。

外的要因により膵臓が損傷を受けるのはかなり希なようです。
今はCTスキャンなどの技術が進歩して早期診断、治療ができるようになりましたが、以前だと見過ごされ、分かったときには手後れになってることも多かったようです。
上記のように膵臓は、胃の裏側にあり小さいので発見しずらいようです。
よく膵臓癌が発見しづらいといわれますが、形と位置の他に症状がほとんど現れないというのも大きな理由の一つのようです。

脾臓
脾臓は胃の端っこにくっついている小さな臓器です。
古くなった赤血球を破壊したり、免疫に関与したりする臓器です。
ここが損傷を受けると、胃のすぐ隣なので胃の損傷も疑われます。
一緒に損傷してる場合も多いです。
肋骨が骨折して脾臓を痛めることもあります。
やはり懸念されるのが、出血性ショックです。そしてそれによる血圧の低下ですね。
特に脾臓は赤血球の破壊を行うということで血液が豊富にある臓器です。なのでここが傷つけられると、大出血を起こす可能性があります。

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

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