血液造血器疾患シリーズ。鉄欠乏性貧血について。

皆様こんにちは。

今日は、血液造血器疾患シリーズで鉄欠乏性貧血について書いていきます。

 

鉄欠乏性貧血は、小球性低色素性貧血ともいわれます。鉄が欠乏して赤芽球内でのヘモグロビン合成が障害されて起きる貧血の病態です。

ヘモグロビンとは、ヘムというのが赤い血液の色の色素です。グロビンはタンパク質です。肺から酸素を血液に乗せ、全身へ送る役割をしています。

 

鉄欠乏性貧血は、貧血の中でもっとも頻度が高く、成人女性の約8%にみられます。

 

病態、成因

鉄の供給不足が大きな原因です。例えば、極端な偏食や、胃の切除後、鉄の吸収不良、慢性の出血による鉄の喪失(痔とか消化管の潰瘍による出血、月経過多など)、成長期や妊娠などで鉄の需要が増えている状態、などが挙げられます。

 

症状

貧血のために体内組織への酸素供給が障害されて、顔色不良、息切れ、動悸、めまい、頭痛、易疲労感などがあらわれます。

また、スプーンネイルといって、爪の真ん中がへこんでスプーンのようになります。

その他、舌炎、嚥下障害も起きる事があります。

 

診断

貧血による症状があり、末梢血液検査で赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値が低下しているという所見が診られると、小球性低色素性貧血のタイプに属することになり、鉄欠乏性貧血と診断されるようです。

赤血球の形もかわります。

赤血球の形態が、大小不同、奇形などが目立つようになります。血液検査では、血清鉄とフェリチンが減少し、統鉄結合能(TIBC)、不飽和鉄結合(UIBC)が増加します。

※フェリチンとは、鉄貯蔵たんぱくの事です。

 

治療

鉄が多く含まれる薬を飲むという形で、不足している鉄分を補います。

消化管障害で経口摂取出来ない時は、静脈から点滴で鉄剤を入れます。同時に、消化管、子宮筋腫など鉄欠乏を起こした原因を明らかにし、原因疾患を突き止めねばなりません。

そして、その原因疾患を治すことが貧血を治すことになります。

 

経過 予後

基礎疾患を治療して、鉄剤を適切に補うことにより予後は良好です。しかし、再発しやすいと言われます。

 

 

 

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。

 

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