腰部周辺の施術が効かない、腰の前屈痛の意外な解消ポイント。

今回のケースは腰の痛みでぎっくり腰一歩手前のような状態の腰痛です。

症状としては腰の回旋や立ち上がりなどの時に痛むというものでしたが、それらは施術でそれなりに症状は改善しました。しかし、前屈時痛が著しく臀部や腰周辺の刺激、局所の無血刺絡でもあまり改善しませんでした。

腰の前屈痛の場合、腰周辺の刺激で楽にならない場合に見るべきポイントがあります。それは大腿直筋、内転筋です。大腿直筋は下前腸骨棘という骨盤の前の骨にくっ付いています。内転筋は恥骨というこれも骨盤の前の筋肉にくっ付いています。これらの筋肉に負担が掛かって収縮することでくっ付いている骨盤の骨を引っ張ってしまい、骨盤の前後でバランスが悪くなり腰の運動時痛が起きるケースがあります。

なので、下肢に普段から負担が掛かっていないかを鑑みた上で腰痛症状の際は下肢の筋に対するアプローチを行うことはとても重要です。

日頃から掛かっている下肢の負担の一例としては、自転車で毎日坂道を登ったり下りたりする、お子さんを前後で自転車に載せて走っている、ジムで下肢の筋を最近鍛え始めた、どこかをかばって下肢の筋に負荷がかかる歩き方や起居動作を行っているなどです。

このような兆候があって、腰回りのポイントを施術しても改善が見られない場合は下肢の筋の硬さと骨盤の前後のバランスを疑うべきです。

そして、このようなケースで症状改善する場合の腰の痛む箇所は腰椎と仙骨の間あたりが多いです。

神楽坂 東五軒町鍼灸整骨院より。